清志郎のあふれる才能に改めて驚かされた一冊。
「君が代」問題からインディーズでのCD発売を余儀なくされた当時の清志郎の本音が、
芸術的とも言うべきユーモアをもって語られている。
立ち読みしたらつい笑ってしまい恥ずかしいこと間違いなしのユーモアをそこかしこに
散りばめていながら、一貫して流れるのは切ない程の「自由」への熱い思い。
虚構と現実が行き来する文体は、日記的章段と随筆的章段とが織り交ざる『枕草子』を
思い出させる名著。
文はもちろん、絵もすばらしい。
一流な人は何をやらせても一流なのだとため息をつくばかり。
清志郎に興味がある方、発売禁止騒動当時の彼を知りたい方はもちろん、
自由を愛する全ての人にこの本を勧めたい。