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濤の彼方  妻は、くノ一 10 (角川文庫)
 
 

濤の彼方 妻は、くノ一 10 (角川文庫) [文庫]

風野 真知雄
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

船長の彦馬を乗せ、大海原を進む幽霊船。織江は、涙ながらに後を追う。怒りに燃える川村真一郎。謀略を巡らせる鳥居耀蔵。それぞれの想い、そして時代のうねりが、長崎の地で交錯する。ついにシリーズ最終幕!

内容(「BOOK」データベースより)

星が降るような夜空の下、織江と初めて出逢ったのは、もう2年近くも前のことだった。長崎へと進む船の上で、彦馬は出逢いの時のこと、そして離れ離れの月日のことを想っていた。諸外国を巡るよう静山から任ぜられた彦馬は、一緒に日本を脱出するため、織江を待ち続ける。だが、織江を狙う黒い影もまた、長崎の地へ向かっていた。さまざまな想いが行き交う彼の地で、最後の戦いが始まる―。「妻は、くノ一」、ついに完結。

登録情報

  • 文庫: 239ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011/8/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4043931131
  • ISBN-13: 978-4043931132
  • 発売日: 2011/8/25
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 71,814位 (本のベストセラーを見る)
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By suihou トップ50レビュアー
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長く待った最終巻が出ました。くノ一の妻、織江と、天文を学び、海の彼方に憧れる平戸藩士の双星彦馬。

長く離ればなれになりながら、忍者の織江は陰から夫の動静を見守り、仕事を果たして彼のもとへ帰れるよう、戦ってきました。
くノ一といえば、山田風太郎の妖艶で可憐な美女たちがその代表のような気がしていましたが、風野真知雄の描く、織江やその母で「天守閣のくノ一」と呼ばれた雅江、好敵手浜路らは、自然体のりりしさを持ち、けなげでいじらしく、何ともいとおしい、新しいくノ一像でした。特に、織江と雅江の母娘のふんわりした絆のありかたは心に残ります。

 全編の見所としては、「甲子夜話」の松浦静山公が全編にわたって、その大きく悠揚せまらざる人物像をあらわしています。
 飄々とした彦馬、謎の(この物語で実は一番、強いかもしれない、私の大のお気に入りの)忍者、雁二郎、織江に恋慕しているお庭番川村、抜け忍織江を追ってくる四天王。この巻も、どの人物も風野流のあたたかくユーモラスな筆致でくるまれていて、忘れられません。クライマックスは幽霊船上での全員の秘術を尽くしての対決ですが、星空と海鳴りを背景に、そこにはどこか詩情が漂っています。

「このままで」と書いた七夕の短冊に「いつまでも」と書き添えて姿を消した織江を、ずっと待ちつづけた甲斐あって・・・
 ラストはあえて明かせませんが、大きな歴史のうねりと日本の転換期を縫うように、ふたりの恋の行方が描かれ、広やかな天地に開けてゆく、風野流のエンディングが何も言えないほどの感動です。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
結末 2011/8/31
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
 「妻は、くノ一」シリーズの第10弾にして最終巻である。
 ここまでのストーリーが一気にまとまり、読みごたえのある一冊だった。鳥居との対決あり、四天王との死闘あり、海外への夢の行方、そして二人の再会は…。
 見せ場がたっぷりあり、満足できた。
 エピローグが泣かせるね。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
このままで 2011/8/26
Amazonが確認した購入
待ちに待った「妻くノ」シリーズ最終巻。第9巻「国境の南」の最後に登場した四天王との闘いを軸に、西へ向かう彦馬たちの前に懐かしい人物たちも登場する。それなのに連続ドラマの最終回のような過去の名場面集の押しつけは全くない。話が最後の最後までどんどん新しく展開していく。そして各人がつけた決着も語られ、「ところであれはどうなったの」という思いが残らない。江戸時代後期を時代背景に、登場人物たち一人一人が生き生きと活躍したシリーズにふさわしい終わり方で大満足。
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