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激辛書評で知る 中国の政治・経済の虚実
 
 

激辛書評で知る 中国の政治・経済の虚実 [単行本]

矢吹 晋
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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激辛書評で知る 中国の政治・経済の虚実
急速な経済成長を遂げる一方で、共産党独裁体制を堅持する中国。この国の素顔を解き明かそうと試みる書籍や論文は多いが、長きにわたり中国研究に取り組んできた著者は、それらに偽りや誤謬が少なくないと論じる。「中国は実にとらえどころのない巨象であり、それゆえに虚像があふれている」と言い、日本社会の中国観に大きな影響を与えた書物の誤りを徹底的に究明する作業を通じ、中国の実像に迫る。

2005年に出版され話題となった『マオ 誰も知らなかった毛沢東』については「三文小説」と一蹴し、同書の著者はもちろん、この本の内容を高く評価する書評を記したジャーナリストや大学教授の実名を挙げて、「虚偽宣伝にまんまと乗せられて、宣伝に努めている」と酷評を加える。著者の目から見て疑わしい記述に対する分析は徹底しており、批判の対象は、原文著者の取材の甘さから、邦訳版の翻訳者による誤訳・表記ミスにまで及ぶ。

そうした厳しい視点によって、江沢民氏や0小平氏、経済自由化路線のカギを握る人物である朱鎔基氏など、中国現代史のキーマンについて書かれた本を批判的に読み解いていく。同時に、中国ブームに乗じて深い取材を行うことなく書を出版し、無用な危機論を煽った言論人に対しては猛省を促す。


(日経ビジネス 2007/06/11 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)

出版社 / 著者からの内容紹介

ベストセラー『マオ 誰も知らなかった毛沢東』はどこがトンデモ本なのか?――我が国での無批判のヨイショぶり、思考停止の絶賛の嵐に、現代中国論の大家がついに怒りのこぶしを振り上げた。著者張戎らの強調する多数のインタビューは、どのように行われたのか?張作霖爆殺事件は本当にスターリンの仕業なのか?本書は激辛書評を通じて、中国の政治・経済の虚像と実像を決然と腑分けしてみせる。
 そのほかの主なトピック――
・『中国を変えた男 江沢民』……江沢民は、なぜああも闇雲に反日姿勢を取らねばならなかったのか。江沢民弁公室の影がちらつく本書の読解から、その驚くべき真相が明らかに。
・「毛沢東はなぜ田中角栄に『楚辞集註』を贈ったのか」……日中国交回復期に、人々を悩ませた大いなる謎が、30年ぶりに今解かれる。推理小説を思わせるその論理と語り口。
・『天安門よ、世界に語れ』……ゴルバチョフに党の機密を暴露した趙紫陽は、第二次天安門事件の直前、学生たちの前に突然姿を現した。趙のこの行動の意味とは?

登録情報

  • 単行本: 271ページ
  • 出版社: 日経BP社 (2007/5/3)
  • ISBN-10: 4822245837
  • ISBN-13: 978-4822245832
  • 発売日: 2007/5/3
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 良心的な書評,続編に期待, 2008/7/21
By 
レビュー対象商品: 激辛書評で知る 中国の政治・経済の虚実 (単行本)
「激辛」と銘打たれていますが、その内容は学術の本来の姿である地道な研究と冷静な分析に貫かれた、きわめて真っ当なものだと思います。正直に言いますと、私も「マオ」に驚愕し、感銘を受けた読者の一人でした。しかし厳正な考証を経た「マオ」批判を熟読するなかで、「マオ」のセンセーショナルな内容に何の疑いも持たずに驚き、ともすれば著者の判断に引きづられていた自分を反省しました。このほかに資料を丹念に読み込んで浮かび上がらせた田中首相の訪中秘話など、読んでいてわくわくする話も満載でした。ネイサン氏に対するフェアな評価など、学者の良心を感じる文章にも好感が持てました。「激辛」書評の続編に期待します。
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 装丁やタイトルに惑わされないように, 2007/8/16
By 
picander - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 激辛書評で知る 中国の政治・経済の虚実 (単行本)
装丁が怪しげでB級な印象を与えるし、タイトルがかなり過激ではあるが、内容は至極真っ当な中国分析である。
「支離滅裂」「通俗極まりない愚論」「文筆ゴロ」など、『マオ』に対して適切な検証もせず、自身の意見も表明しない書評家達やそれを掲載している大新聞に対しての厳しい評価は確かに辛口ではあるが、本書を読めば、著者の義憤も理解できる。
最低限の学問的検証もされないまま大手メディアや学者が本書を取り上げていることに我慢がならなかった著者は、学術的な資料批判の観点から、『マオ』を証拠不十分な主張が多い、「偽書」、「失敗作」、「欠陥商品」として一刀両断する。
だが、『マオ』を論じた第一章以外は、各種の中国関連書籍を取り上げて、緻密な論証と大胆な仮説で中国の来歴と行く末を占っている。
日本人は古来中国に対して非常にアンビバレントな感情を抱いてきた。その伝統的な感情が、中国への正確な理解を邪魔してきたのは事実だろう。
著者は口調こそ厳しいが、一貫しているのは極端な中国嫌悪や中国シンパの議論を退け、中国のありのままの姿を冷静に捉えようとする姿である。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 これでこそ研究者!, 2008/2/21
レビュー対象商品: 激辛書評で知る 中国の政治・経済の虚実 (単行本)
題名はちょっと奇をてらっている感じがするが、書かれている内容は至極まっとうである。ただし、題名にあるとおり著者の語り口はかなりの「激辛」!(きっと、友達少ないだろうなぁ…)

特に、第1章で取り上げられている『マオ』という本については、その内容のいい加減さ(資料の恣意的解釈、証言者のでっち上げ、都合のいい「誤訳」など)に対する批判もさることながら、日本の主要メディアの取り上げ方(紹介記事・書評)に対するツッコミもすごい!その鋭さと説得力は、これでこそ研究者という感じがする。それとは対照的に、「○×大学教授」という肩書きにあぐらをかいて、いい加減なコメントを垂れ流している輩がいかに多いことか!そして、そんなことにも気付かず(ひょっとして、気付きながら)そういう「自称研究者」にコメントを求めて、そのまま掲載してしまうマスコミの無能さ!暗澹たる気分になってくること請け合い。

その他にも、田中角栄の訪中の際に起きた「迷惑騒動」、卑小な指導者・江沢民についてなどなど、読みどころ満載。
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