大阪の漫才は、出てくるだけで華やかな漫才さんがかつてはいた。フラワーショーの舞台に出てくるだけで、会場がいっぺんに明るくなり、お馴染みの道頓堀行進曲に乗せたテーマソングは、関西人なら誰もが口ずさめた時代がかつてあったと言えるだろう。それくらいに、フラワーショーは人気者であった。このCDの中では、リーダーであった華ぼたん(かつての浪曲師吉田駒千代!)が、珍しく節を演じている。おなじ、浪花節をベースにした宮川左近ショウの録音は、脂が乗り切っている事を感じさせる音源であり、リーダー左近の節もいい。そのほか、大阪の三大アホのひとり、ラッパ(「平和ラッパ・平和日佐丸」)、今は、公演や芝居の世界に入ってしまった女性トリオ漫才「かしまし娘」や、「柳次・柳太」が聴ける。このメンバーが実際の舞台に出たとしたら大入り満員で立見席も売り切れで入場できないことは間違いない。