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澄江堂主人 前篇 (ビームコミックス)
 
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澄江堂主人 前篇 (ビームコミックス) [コミック]

山川 直人
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

漫画界の吟遊詩人、渾身の新境地。瞠目すべき、或る「芥川龍之介」伝。
「コーヒーもう一杯」で漫画の枠を超える広い読者の心をとらえた漫画界の吟遊詩人・山川直人が、満を持して挑む新境地。数多ある芥川関係書籍を渉猟し、独自の筆致と解釈で描き出す、“漫画家”芥川龍之介、最後の日々。変革の時代を、繊細すぎる魂を抱えて疾駆した天才作家、その生と死の物語。

登録情報

  • コミック
  • 出版社: エンターブレイン (2010/11/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4047268992
  • ISBN-13: 978-4047268999
  • 発売日: 2010/11/25
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
先年、国内を芥川氏の遺品や原稿が回ったようで、ストリンドベリイという書き込みがあったりして面白かったのを覚えています。

やさしい人柄をコトバで活写するのは難しくて、今まで親族の書いたものよりほかに温かな陽光のようなものを感じたものはありません。

このマンガは、切り絵のような、輪郭のしっかりした画風で、作家の日常も、プロとしての芸術家の世界もどちらもほのぼのとタッチの中に包み込んでいるようです。

奥さんのフミさんなどかわいい感じになっていて、こうなると作風にそなわった「徳」みたいなものです。

これからのことはいよいよ不可ません。よくないことがたくさんあります。

でも、できれば読んでいて心に残るものになってほしいと思います。
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8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
芥川龍之介の最晩年を丹念に追ったマンガであり、著者が芥川晩年の自伝的著書(「大道寺信輔の半生」以降)を良く読み込んで描いていることが分かる、実に丁寧な作品です。

とは言っても、なにか新しい解釈、評価があるわけではなく、本書にも登場する葛巻義敏や小穴隆一、岡本かの子、また現在の関口安義氏らの評伝をなぞったような感じのものです。このマンガだけでなく、芥川の生涯の研究はどれもかわりばえがないようで、葛巻義敏が資料を独占して研究が進まなかった後遺症の一つかもしれません。

また、本書では、小説家全員を漫画家に置き換えていますが、これが何を意図しているのか全く分かりません。小説家のままで支障のある話だと思えませんし、岡本一平(登場人物中唯一の本物の漫画家)は漫画家のまま登場しているので、さらに意味が分からなくなってしまいます。漫画家のプライドなのでしょうか。あるいは書生というものをうまく表現できずにアシスタントにして描くためでしょうか。
さらに、詩人や歌人を4コマ漫画家として表現するのも違和感があります。「歯車」や「地獄変」が漫画であり得たとしても、「赤光」や「あらたま」という4コマ漫画集というものは想像できません。

連載ではもう書かれているかもしれませんが、これから谷崎潤一郎との論争がはじまるはずです。芥川最晩年の重大事件をどのように描くのか注目したいと思います。
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