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潮騒の城に閉ざされて (ヴィレッジブックス)
 
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潮騒の城に閉ざされて (ヴィレッジブックス) [文庫]

エリザベス・ソーントン , 細田利江子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

革命の嵐が吹き荒れる1792年フランス。パリを訪れていた若きイギリス人公爵カムは、“九月虐殺”のさなか、フランス人の継母と幼い妹をむごたらしく殺される。九死に一生を得た彼は、あの日やはり処刑を免れた一人の少女を忘れられずにいた。輝く金色の髪にエメラルドのような緑の瞳―彼女、ガブリエルは、虐撮の扇動者とも言えるある男の孫だった。あれから11年、復讐を胸に仇敵を追いつづけてきたカムは、美しく成長したガブリエルをさらい、コーンウォールの崖にたつ居城に幽閉する。だが、復讐という名の赤い糸は、いつしか心焦がす情熱へと姿を変え…。19世紀初頭の英仏を舞台に贈る感動のロマンス。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ソーントン,エリザベス
スコットランド出身。故郷アバディーンで保育園の教師を務めたのち、夫と三人の息子とともにカナダに移住。幼稚園の教員を経て長老派教会の仕事に従事し、1987年に作家としてのキャリアをスタートさせる。以来、数多くのロマンス小説を世に送りだし、Scarlet Angelを含む7作品でRITA(アメリカロマンス作家協会)賞のファイナリストに選ばれる

細田 利江子
佐賀県出身。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 535ページ
  • 出版社: ヴィレッジブックス (2010/4/20)
  • ISBN-10: 4863322356
  • ISBN-13: 978-4863322356
  • 発売日: 2010/4/20
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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18世紀末のフランス革命後の動乱期、暴徒と化した民衆にフランス人の継母と幼い妹を殺されたイギリスのダイソン公爵カムは、復讐を胸にアベイ虐殺時の裁判官を執拗なまでに追い詰めていきます。そして最後に生き残った男の孫娘ガブリエルをフランスから誘拐し、イギリスの海岸沿いの城に幽閉してしまいます。しかし、この誘拐を政敵に仄めかされて、自らの政治生命を守るために彼女と結婚するのですが。。。

ガブリエルは、祖父に9月虐殺から救出された後、祖父を狙う追っ手から逃れるため、少年の姿に身を隠し、逃亡生活で剣や銃の扱いを覚え、女性らしい教育を受ける機会を逸してしまった"じゃじゃ馬"ですが、生まれ持った優しさと素直さで公爵カムに影響を及ぼしていきます。

同じ虐殺事件に遭遇して生き残った二人が11年後、掛け替えのない存在になっていく過程をテンポ良く描いている点、満足度は高く、評価は4.7としたいです。

1792年のフランス「9月虐殺」事件を発端にして、英仏の歴史上実在した人物を個性的なキャラで登場させ、当時の政治の駆け引きを物語に盛り込んだ本作は、西欧史が好きな人にとっては面白いのでは?これぞヒストリカル、昔読んだS&Aゴロンの「アンジェリク」の描写を思い浮かべたのは私だけでしょうか。
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フランス革命後の混沌としたフランスから、舞台はイギリスへ。罪のないヒロイン(ガブリエル)を奪取し、ヒーロー(カム)の復讐はどこへ行き着くや?

しょっぱなから、うぎゃああああああーっ!
九月虐殺の詳細がカムの目線で語られ、それがもう、怖気をふるうというか、なんというか…。(現在の日本が平和でよかった!)
なので、否応なくカムの義母と妹が「むごたらしく殺される」想像ができて、うぎゃああああああああーっ、やーめーてー!
しかし、いい効果です。
死を免れるために幼いヒロインが歌った「革命歌」。澄んだ歌声、暴徒たちの歓喜と興奮の涙、渦巻くどす黒いヒステリーの大気、囚われていた人々が逃れられない運命を知って跪き祈りを唱え始める…そして、ヒロイン退出、ヒーローと視線が重なり…審判が下される!
映画の一場面を見たようなかんじでした。
スバラシイです。
だけど、怖い!なんて怖いんだー!
そらもう、カムの怨念やいかばかりか。ここで妄執というか、なんというか。ヒーローばかりではなく、おそらく読者をもまっ黒い感情の只中に叩き込みます。
これが最初の25ページです。
すごいですねー。ぎゅぎゅっと濃厚な語り口に、思わず鳥肌たったのです。
ここまで印象的なプロローグ、めったにありません。
全部で527ページ。もちろん、圧倒的な迫力をもって、物語は展開し、ロマンスが生まれ、そして大団円。
ですが。
読み終わったあと、私の中に残ったのは、最初の25ページだったのでした。
ああ。怖かった(笑)
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