著者のイスラエル軍入隊経験とその後が、事実面・心情面ともに克明に記述されている。日本語で読める軍事・インテリジェンス関連の本の中では最高レベルのものの一つであるといえる。
*以下、2009年5月14日追記*
出版からある程度時間が経ったので、先述のレビューについて、さらに詳しく説明する。
以前、「事実面・心情面ともに克明に記述されている」と書いた。
まず、「事実面」については、イスラエル軍の入隊試験や部隊分け(どういう部隊があってどういう配属が為されるか)、訓練のプログラム詳細、訓練面で重視されていること、実際のオペレーションの様子、オペレーションのもたらすストレスの様子、等の貴重な情報がわかる。また、「心情面」については、1人の少年が、ハリウッドのお坊ちゃん生活から飛び出し、軍に入って成長し、部隊で戦友たちと出会い、その中の1人と相棒となり、しかしイスラエル軍でずっと働かないかというオファーは拒否してアメリカに戻り、アルバイト勤めをしては辞める生活を繰り返しているうちに、警備関係のビジネスを起こして成功し、相棒とも再会するという、男の成長物語として、かつ、生々しい自伝として読める。