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潜入ルポ アマゾン・ドット・コム (朝日文庫)
 
 

潜入ルポ アマゾン・ドット・コム (朝日文庫) [文庫]

横田 増生
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

アマゾンジャパンの物流倉庫に、ひとりのジャーナリストが潜入する。厳しいノルマとコンピュータによる徹底的な管理。そしてアマゾン社員を頂点とする「カースト制度」のなか、著者が目にした「あるもの」とは……。2005年に出版された単行本を大幅加筆した衝撃のノンフィクション。驚異的な成長の裏に隠された真実に迫る。《解説・北尾トロ》

内容(「BOOK」データベースより)

アマゾンジャパンの物流倉庫に、ひとりのジャーナリストが潜入する。厳しいノルマとコンピュータによる徹底的な管理。そしてアマゾン社員を頂点とする「カースト制度」のなか、著者が目にした「あるもの」とは…。驚異的な成長の裏に隠された真実に迫る。

登録情報

  • 文庫: 440ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2010/12/7)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4022616849
  • ISBN-13: 978-4022616845
  • 発売日: 2010/12/7
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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119 人中、97人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
アマゾンをたびたび利用する者として、配送現場のディテイルを描いてくれるルポは面白かった。新書より中古本が売れた方がアマゾンにとって割が良いといったカラクリも目からウロコです。こうしたルポで押し通せばいいのに、余計な論評で損をしていると思います。配送センターの現場の単純労働を詳細に書いていますが、それについてどう思うかは読者に任せるべきだったでしょう。著者は「空虚な職場」という言葉で斬っている。でも、この本を読んだ限りではそこまでは伝わってきません。

僕は10年ほど前に夜の居酒屋でバイトをしていたが、とてもしんどかった。動き回る体力仕事のうえに、お客さんに怒られないように気を配らねばならない。時給は配送センターよりちょいと高いけど、日本の学生はすぐにやめるので、アジア系の外国人だのみでした。今の不況下でも日本人は長続きしないそうです。潜入ルポを読む限り、アマゾンの配送センターは常に十分な数の日本人を確保できるようです。面倒な接客が苦手な人にとっては結構居心地がいいのかもしれませんよ。著者はルポで配送センターで働く人々の不満の声や抵抗姿勢にほとんど遭遇できず、現状に身を任せるような姿に戸惑っているそうです。それを総括する言葉が「空虚な職場」では、あまりに独りよがりではないでしょうか。

著者が業界紙で働いていたころ、日本通運の社員に大手メディアと違う対応を受けて不快に感じたことも書く必要はなかったのでは。企業としては至極当たり前のこと(一般市民だってそうです)。今回の潜入ルポで日通の子会社の社員を悪役っぽく書いてますが、単なる私怨じゃないのかと勘ぐられてしまうかもしれません。

著者によるとアマゾンの利用者の平均年収は500万円超。それを年収200万円のバイトが支えている。妻子と都内で家賃12万円の家に住み、妻の仕事の関係で外国に異動することになったという結構なご身分の著者は、これが「階層社会」だと指摘し、アマゾンを利用する自分に嫌悪感さえ覚えるそうです。さて、そんなことを書く著者に、配送センターで働く方々は共感を覚えるのでしょうか。多くの読者が「思いやりのある一流のジャーナリスト」と感心するのでしょうか。アマゾンの内幕にぐいぐい引き込んでもらいたいのに、それを邪魔する記述が多すぎて、読んだ後に残ったのは「知る喜び」より「不快感」の方がやや多かったです。
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122 人中、99人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
バイトに対するアマゾンの冷酷な態度を告発するのがこの本の目的の一つのようですが、アマゾンで働く人々を哀れむ著者の姿勢にはとても嫌味を感じます。「空虚な職場に集う人々」「大人でなくても誰でもできる仕事」なんて考えるのは勝手ですが、市販の本で堂々と書くのはいやらしい。それによって生活の糧を得ている人に失礼です。「物書きというやりがいのある仕事をしている僕からすると、物流センターで単調な仕事をしている人なんてどうかしている」という優越感にあふれた姿勢で、劣悪な労働環境を告発したつもりになっている底の浅い内容です。

近所の高級マンションの前で冬の寒い日に突っ立ている警備員の男性、職場のトイレで毎朝清掃作業をしている中年女性など、私が毎日のように見かける勤労者がいます。私は警備員にも清掃者にもなりたくありませんが、「金持ちのために棒立ちで搾取される気の毒な人」とか「トイレに押し込められた哀れな人」なんて論評をするのは間違いでしょう。色んな事情による、様々な職業選択があるのです。そして、それぞれの仕事に社会的意義があるのです。アマゾンで働くバイトも物流の一角を担っているわけで、それを物書きが自分の価値観でネガティブ一色にとらえるのはおかしいと思います。

この著者は学生時代、新聞記者志望で、物流業界紙で働いたことがあるそうです。おそらく全国紙などの試験に落ちたのでしょうが、この物流業界紙について他人から「大手マスコミに入れなかった記者たちが集う、どこか物悲しい職場」などと評されたら頭に来るでしょう。この本を出版した朝日新聞の記者に「俺は一般市民がほとんど知らない物流業界紙で働くなんて絶対にイヤだね」なんてもし公言されたら、張り倒したくなるでしょう。

弱者の味方みたいに仕立てていますが、薄味な内容です。
このレビューは参考になりましたか?
51 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
2005年に発売された「アマゾン・ドット・コムの光と影」の加筆・改題で文庫化されたもの。400ページ以上と,読み応えがある。
著者の本は,「アメリカ対日感情紀行」を以前に偶然読んでいたが,「ちゃんと足を運んでて好感持てるけど,少し被害的・」のような認識だった。

今回の文庫化では,単行本出版以降に取材した,マーケットプレイスや電子書籍のこと,ブックオフとの怪しい関係なども収録されているのでお得かも。
単行本が発行された2005年といえば,ようやくamazonが軌道に乗ってきた頃(自分がamazonを利用し始めたのは2004年頃)と記憶している。事情があって,新刊本をあまり買えない時期があって,最初はEasyseekやヤフオクを利用して古本を買っていたのだけれど,そのうちamazonのマーケットプレイスに乗り換えてからの付き合いになる。楽天が,Easyseekを潰したりしなければ・・・と思ったりするのは,また別の話だけれど。

最近は,新刊本もamazonで買っちゃったりしますが,なんだか法人税を納めてない(収めたくない)企業から,購入することの罪悪感を感じながらの利用です。そこさえクリアしてくれれば,もっと買うんだけどなぁ・・・とブツブツ。

著者の潜入は2003〜2004年にかけてなので,現在の規模やシステムとは変わっている可能性はあるけれど,基本的なところは同じだと考えると面白く読める。再販制度や労働環境に興味があると,さらに面白く読める。
「アルバイトの目から見たamazon」の部分が核になるのだけれど,それ以外の取材(出版社やら業界紙やら)も濃密。
「対日〜」よりも一段と面白く報告してくれているので,これからも著者を応援したいところ。でも,無理しないでくださいね。
取材先のひとつである「たそがれ親父」さんがブログで嘆いていたけれど,それほど悪く書かれている印象にはないです。ただ,少し文章力の問題はあるかも。わざわざ劇的に書かなくても,しっかり取材されているなら大丈夫なのにという雰囲気はあります。

そういえば,amazonでこの本を買えるってのもすごいけれど,梱包の中に入っていた広告に,ブックオフのもの(「読んだ本をお売りください」的なもの)があったのには笑えた。
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