Would you like to see this page in English? Click here.


または
1-Clickで注文する場合は、サインインをしてください。
または
Amazonプライム会員に適用。注文手続きの際にお申し込みください。詳細はこちら
こちらからも買えますよ
この商品をお持ちですか? マーケットプレイスに出品する
漱石の『猫』とニーチェ―稀代の哲学者に震撼した近代日本の知性たち
 
その他のイメージを見る
 

漱石の『猫』とニーチェ―稀代の哲学者に震撼した近代日本の知性たち [単行本]

杉田 弘子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 3,360 通常配送無料 詳細
o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o
在庫あり。 在庫状況について
この商品は、Amazon.co.jp が販売、発送します。 ギフトラッピングを利用できます。
3点在庫あり。ご注文はお早めに。
2012/5/29 火曜日 にお届けします! 「お急ぎ便」オプション(有料)を選択して注文を確定された関東エリアへの配達のご注文が対象です。詳しくはこちら

キャンペーンおよび追加情報



商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ニーチェ思想が近代日本の知識人に与えた影響を鮮やかに描き出す労作。

出版社からのコメント

《近代知識人の衝撃と救済》
 ニーチェの思想は、従来の価値観に浸っていた西洋知識人を揺さぶっただけではない。明治後期から大正にわたる日本の名だたる知識人にも衝撃を与え、「近代」に生きることの意味を突きつけた。本書では第一章高山樗牛、第二章夏目漱石、第三章新渡戸稲造、第四章和辻哲郎・阿部次郎、第五章萩原朔太郎、第六章芥川龍之介の全六章において、各人の作品と生死にニーチェ思想がどう関わっていたかを鮮やかに描き出してゆく。
 明治三十四年、日本主義を標榜していた樗牛が本能の満足を唱える「美的生活論」を発表するや、逍遙・天渓らとの間で起きた大ニーチェ論争から本書は開始する。同三十八年漱石は『吾輩は猫である』執筆中に『ツァラトゥストラ』の英訳本とまさに格闘していた。本に直接書き記した英文の凄まじい書込みと遺された膨大な断片を手掛りにして、著者は『猫』後半のテーマ転換と、突如登場したニーチェ=超人の理由をさぐってゆく。ニーチェの友人で仏教学者のパウル・ドイセンと独仙との関係、さらには狂人天道公平らの人物造形と東洋哲学優位の主張は、漱石のニーチェとの格闘の痕跡に他ならないことが解明されてゆく。
 こうした比較文学の見事な作業は、他の章でも変わらない。読者は、ニーチェ・アフォリズムに震撼した朔太郎の後期詩集『氷島』の文体変貌や、自殺直前の芥川にとっての超人の意味の解明を通じて出現する、新たな文学空間に瞠目することだろう。

登録情報

  • 単行本: 423ページ
  • 出版社: 白水社 (2010/01)
  • ISBN-10: 4560080445
  • ISBN-13: 978-4560080443
  • 発売日: 2010/01
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 3.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 499,357位 (本のベストセラーを見る)
  •  カタログ情報、または画像について報告

  • 目次を見る

この商品につけられているタグ

 (詳細)
タグをクリックすると、タグがつけられた商品、タグをつけた人が表示されます。※タグは初期設定で公開になっています。詳しくはこちら
 

 

カスタマーレビュー

星4つ
0
星3つ
0
星2つ
0
星1つ
0
最も参考になったカスタマーレビュー
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 本書は、比較文学が専門の著者による明治大正期日本のニーチェ受容史である。
 ニーチェの発狂直前の主著「ツアラトゥストラはこう言った」は、「超人思想」と「永遠回帰」を主要概念とし哲学書に分類されるが一風変わっている。形式的には詩やアフォリズムを含み、聖書のパロディとも預言書ともとれ、内容的には強烈なキリスト教攻撃やヨーロッパ文明批判で、誤解されやすく評価の定め難い書である。出版直後は無視されたが、ニーチェが10年間の精神病院生活を経て没後の20世紀初頭、ヨーロッパ各国で若者を中心に熱狂的崇拝者が続出しブームを呼ぶが、非難する者も少なくなかった。
 西欧思潮に敏感だった明治後期の日本においても、ほぼ同時期に独語、英語の文献をソースに高山樗牛一派と坪内逍遥一派との間でニーチェ論争が起きている。また英国から帰朝後うつ病に悩んでいた英文学者夏目漱石は、処女作「吾輩は猫である」執筆のかたわら英訳本「ツアラトゥストラ」を精読する。作品「猫」への影響もさることながら、漱石所蔵本への大量の英文書き込みからは、同意、批判、解釈が肉声で語られている風で、漱石と一緒に読んでいる気分になった。
 大正期では、漱石門下の生田長江、和辻哲郎、阿部能成、阿部次郎ら若き哲学徒のニーチェ研究に触れる。とくに長江のニーチェ翻訳の熱意(当時の独語力第一人者の森鴎外に教えを請うエピソード)は感動的だ。文学者では萩原朔太郎、芥川龍之介が紹介される。朔太郎はアフォリズム作家・抒情詩人としてのニーチェを熱狂的に崇拝していたし、自殺に追い詰められていた龍之介の最晩年の作品群にはニーチェとの思想的葛藤が伺える。
 本書の哲学に関する解説は分かり易く、日本近代人文学については興味深い話が満載だ。ニーチェを読む楽しさを明治大正期の大知性達と共有し、比較文学比較文明の面白さを堪能した。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
***
 本書は,明治・大正期において,西欧の近代思想に向き合った知識人たち,たとえば,文芸評論家(高山樗牛),文豪(夏目漱石),クリスチャン(新渡戸稲造),哲学者(和辻哲郎,阿部次郎),詩人(萩原朔太郎),小説家・ジャーナリスト(芥川龍之介)という近代日本の知性を代表する人々を取り上げています。そして,それらの知識人たちが,ニーチェ(それまで西欧を支配してきたキリスト教思想を木っ端微塵に破壊し,多義的で難解だが,生身の人間を肯定する思想を確立した人物)に対して,どのように向き合い,どのように行動したかを描く感動の物語となっています。
***
 私は,夏目漱石の『我が輩は猫である』を読み直していて,本書に出会いました。本書の解説に導かれて『猫』を読み直してみると,これまで理解ができなかった難解な箇所が,面白いように理解できて,とても幸せでした。
***
 本書の特色は,近代日本の知性たちが,ニーチェをどのように読んだかを,それぞれの人々が所有していた本への「書き込み」を丹念に読み返し,それらの人々がニーチェに対してどのように思考してきたかを明らかにしている点にあります。
 本書では,この「書き込み」の調査研究を通じて,ニーチェの原典に当たって思考した人,原典の翻訳作業に従事した人,その翻訳に頼った人,書評に頼った人とが見事に対比されており,時間を浪費するようにも思える原典に当たる努力の意味を再確認することができます。
 なお,ニーチェの思想について前提知識のない方は,初めに,第6章(芥川龍之介,ニーチェと出会う)の第4節のニーチェの根本思想に関する著者の解説(371〜380頁)を先に読んでから,または,竹田青嗣『ニーチェ入門』ちくま新書(1994)などの入門書を参照しながら本文を読まれることをお薦めします。
***
 生と死とに真剣に向き合った人々が,西洋哲学の到達点の1つであるニーチェの思想を受容していく過程を克明に描く本書は,まさに,日本の知性たちの苦難とその超克の物語であり,本書のような高度な論文集を読んで目頭が熱くなったのは,私にとっては初めての経験でした。
 本書は,時間をかけても読むに値する,比較文化論の傑作だと思います。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
著者の学識と誠実な学問態度に敬意を表すべき著作。圧巻は夏目漱石とニーチュ。漱石の文明論「現代日本の開化」もニーチェ思想の視座から見ると異なる位相を示すのではないかと愚考し再読中。もっと著者の作品で勉強したいと強く願っております。
このレビューは参考になりましたか?
カスタマーレビューの検索
この商品のカスタマーレビューだけを検索する

クチコミ

クチコミは、商品やカテゴリー、トピックについて他のお客様と語り合う場です。お買いものに役立つ情報交換ができます。
この商品のクチコミ一覧
内容・タイトル 返答 最新の投稿
まだクチコミはありません

複数のお客様との意見交換を通じて、お買い物にお役立てください。
新しいクチコミを作成する
タイトル:
最初の投稿:
サインインが必要です
 

クチコミを検索
すべてのクチコミを検索
   


リストマニア

リストを作成

関連商品を探す


同じキーワードの商品を探す







この本は、それぞれの上記のテーマに含まれています。

フィードバック


Amazon.co.jpのプライバシー ステートメント Amazon.co.jpの発送情報 Amazon.co.jpでの返品と交換