『漫画少年版ジャングル大帝』の復刻は過去に一度、石川栄基氏が行なっている(平成2年8月〜4年3月、5分冊)。ただし、これは「手塚治虫ファンクラブ京都」の会誌の形でであり、一部市場に出たものの1冊3,000円であった。しかも、おりからの黒人差別問題から手塚プロダクションより流通を控えるように要請が入るなどしたため、非常に入手しにくくなり、それに乗じた一部の心なき者によるプレミア販売なども起こり、「手塚治虫ファンクラブ京都」の解散にまでつながっている(以上は、司田武己『手塚治虫バカ一代』(集英社インターナショナル、2004)より)。
筆者は、このときの復刻版を見ていないため、今回の復刻版に更に新しい資料が追加されたのかは確認できないが、当時で3,000円×5冊=15,000円、現在古本市場に出ているもの(かなり希少)が、1冊5〜6,000円することを考えると、まあ「お買い得」かもしれない。
ただ、今回の限定販売の商品が将来高値を呼ぶかは未知数であり、『手塚治虫バカ一代』の中に引かれた「手塚治虫ファンクラブ京都」解散の際の挨拶に於ける石川栄基氏の言葉「作品は自由に気軽に読みましょう」と言う言葉に賛同できるファンーオリジナルの『ジャングル大帝』が読みたい!!という方には超お買い得(印刷も製本も最新の技術が施されているので、原画よりきれいかもしれないw)といえるだろう。