最近流行っているマンガ家マンガであり、かつフリーターの底辺日記でもあるコミックエッセイです。
貧乏でどうしようもない自分をネタにしようという、いわゆる自虐ネタ中心ですが、
描かれるエピソードに凄みがありすぎて、笑えないレベルにまで達しています。すごいことです。
日々の生活の話では、悲惨な食生活(麺なしソバってなんじゃそりゃ)や部屋に篭ってテトリスやったり
漫画を細々描いている様子が描かれ、
著者の遍歴の話では、自分の人生なのにそんな適当でいいのか!? と言いたくなるような、
「投げてる感」溢れる行動の数々が楽しめます。
(マンガ家にさえも、初めは自分がなろうとしたのではなくて他人にならせようとしたというのだから脱力してしまう)
そのとき思ったことや感じたことや、妙に細かい事まで描かれてあり、変なリアリティがあるのも良いです。
最後の、頼みにしていた雑誌が休刊してしまうエピソードとあとがきを読むと、
「これってもしや断末魔の悲鳴なのでは……」
と心配してしまいました。貧乏日記でも、ちゃんと断末魔の悲鳴を書いてくれているのって少ないので貴重です。
対岸の火事を眺めるつもりで、一人の男の末路を楽しむのが吉。