NHKの番組の中でも特段優れた作品として、知る人ぞ知るNHKスペシャル「ドキュメント太平洋戦争」。私は小学生の時にこの番組を見たが、今でも以下の放送内容は克明に覚えている。
第1集 大日本帝国のアキレス腱〜太平洋・シーレーン作戦〜
第2集 敵を知らず己を知らず〜ガダルカナル〜
第3集 エレクトロニクスが戦を制す〜マリアナ・サイパン〜
第4集 責任なき戦場〜ビルマ・インパール〜
第5集 踏みにじられた南の島〜レイテ・フィリピン〜
第6集 一億玉砕への道〜日ソ終戦工作〜
まさに「伝説のシリーズ」と言っても過言ではない名作揃いであり、その作品を彩った音楽を集めたものが、このサントラである。本作は、アジア・太平洋戦争を扱う関係上、決して明るいものではない。それは、まさにタイトルの「漣(さざなみ)」という語に込められた「“打ち寄せては返す波”そして“こぼれる涙”の意を持ち、人間の繰り返す悲しみのイメージ」を具現化したものであり、深い深い悲しみの中で我々に忘れてはいけない記憶を紡いでくれる。この音楽に揺さぶられた心は、どんなに言葉を尽くしても表現しきれないが、できる限り多くの方に聞いてもらいたいと思う。
ちなみにNHKスペシャル「ドキュメント太平洋戦争」は、ビデオ化はなされたが、すでに入手不可能な状態になっており、是非ともDVD化を期待したい。これほどの名作がDVDにならないまま放置されているのは、極めて残念である。復刻を期待したい。