同じ洛陽社から出ている『古文研究法』の姉妹篇のような存在であるが、内容がかなり高度で、あらかじめ送り仮名、返り点、置き字、再読文字、慣用句形などの入門的な知識を身につけている方でないと、難しすぎてとても手が出ないだろう。要するに本書は入門書ではない。反面、ある程度漢文が読める人が、さらに読解力、中国古典文学の知識を深めたい人にとって、本書で著者が展開する漢文読解技術、そして思想、文学、歴史などの漢籍に関する合理的で明快な解説は、非常に役に立つと思われる。「句末の助字の用例」「特殊訓及び語法一覧」「必修漢語一千語」「中国学芸年表」という付録が巻末に付されている。他の本で学習している人でも、事典的、参考書的な使い方をすれば結構有益かもしれない。