2009年『漢文入門』第51刷ができたことを喜んでいる。
暇つぶしに中国の文化遺産を紐解いているが理解には程遠い。
清朝末までのいわゆる古文を手にする時、文の首尾がとらえられない。
文末の「也」「焉」「矣」を頼りにしているが、その区別は明確でない。
文中の「則」「乃」「即」も然り。『漢文入門』にはそれらの区別・字意の説明がある。
序説五に引用する例文41箇所は原文を句読・訓点つきの原文と並列している。
ややもすれば『新書漢文大系』のように、近頃は引用が「書き下し文」のみであることが多い。
また助字の重用の説明に、例えば「為」(なす)「為」(ため)の区別を説明するなど解説が細やかである。
第3部「各體篇」は「文」の形式の差異を教えてくれる。
引用される文もいわゆる「人口に膾炙」した文が多く、例文のみを読んでも楽しい。
全体の組み立て解説など教科書のような型苦しさはあるが老人の暇つぶしには最適な一冊である。