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漢文スタイル
 
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漢文スタイル [単行本]

齋藤 希史
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,730 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

隠者・詩人・旅人たちがめぐる読書の宇宙

不楽復何如!――こんな楽しみまたとない

中国古典文学と清末―明治期の言語・文学の研究者である齋藤希史氏によるエッセイ集。東京大学出版会の『UP』誌連載中の「漢文ノート」(1~12回)や『芸術新潮』2008年8月号・北京特集の「北京八景――記憶された町」など、計22編を収録。著者がひらく漢詩文の世界。国を超え、時代を超えて隠者・詩人・旅人たちがめぐる読書の宇宙へと読者は誘われ、ともにひとときを游ぶ……。いわゆる授業科目としての印象を持たれがちな「漢文」をあえてタイトルに掲げ、漢文脈の可能性と、漢詩文の世界の楽しみ方を伝える一冊。

内容(「BOOK」データベースより)

漢文の流儀に游ぶ22のエッセイ。隠者・詩人・旅人たちがめぐる読書の宇宙。

登録情報

  • 単行本: 306ページ
  • 出版社: 羽鳥書店 (2010/4/13)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4904702093
  • ISBN-13: 978-4904702093
  • 発売日: 2010/4/13
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By まる・ち トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 いきなり本文が始まって、同じ調子で淡々と続く。日本と中国の文学史を逍遙しながら、過度に情熱的になることもなければ、くだけすぎることもなく、品位を保ったまま同じペースで歩んでいく。そんな講義録風の印象を持つ本書は、苦手な一科目に過ぎなかった漢文に新しい魅力を見せてくれた。
 特に印象的だったのは、かつては総ての教養が四書五経に根ざしていて、それを引用しながら拡張して詩作で自らを表現することが知識人の基本であったという事実を改めて認識したことだ。漢文的表現は故事成語の解釈として老荘の教えや、三国志、水滸伝といった部分的文章でしか触れていなかったし、詩文にはあまり興味は無かったのだが、少し見方が改まった。
 中国古典が日本歴史を遙かに越えた古代のものであることに感嘆したり、幕末の志士、森鴎外、夏目漱石または魯迅など近世から近代に至る知識人のエピソードに感心したりと、楽しませて貰った。
 あとがきによると書名に「漢文」とつけることには踏ん切りがいったそうである。しかし、中島敦への論評をに対して「漢学的教養が強調されるのだが、素養なるものをブラックボックスのように扱って、折り畳まれた襞の深さに及ぶことがないのなら、かえって目が曇りはしないか」と論者に冷や水を浴びせるところに、漢文を自ら踏まえてきた著者の矜持を感じて、「やるなぁ〜!」と痛快だった。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
著者の視点から漢詩文にまつわる話題を取り上げた珠玉のエッセイ集。
とても平易な語り口で奥深い漢詩文の世界を案内してくれます。
普段なじみがない分、漢詩文にはどうしても言葉と時間の隔たりを感じてしまうのですが、
本書では不思議と漢詩文の世界にいわばチューニングした感覚にさせてくれます。
漢詩文の楽しみ方のヒントがいっぱいの素敵な一冊です。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 先ずは「漢詩文」に関連して、本書の「著者」が昭和38年(1963)生れの世代であることを知り、戦前生れの「筆者」は感服すると同時に、一読讃嘆!これら若い世代に託する「漢詩文」の将来に意を強くした次第である。即ち、これら「漢詩文のジャンル(文芸様式)」は「老学者先生」の範疇であるのが定番だと思い込んで「本書の頁」を捲ると、その「編纂の内容」は如何にも「今様」であって、感服するは元より、「漢詩文から広がる世界の、多様な味わい」を伝える本書の各章各節に首肯するばかりである。
 具体的には、「''T・詩想の力」、「''U・境域のことば」、「''V・漢文ノート」と三部に分けて、しなやかにも的確に考証を重ねた「著者」の「筆力」と「筆感」は、それら記述の「視座」は、戦前生れの「読者」達には想いもよらぬ「感懐」と「読感」を齎らすのである。
 特に「''U・境域のことば」中の「1.北京八景」には、「各処名所の写真」が数々挿入され、夫々の「漢詩文」の解説記述とその敷衍は、それらに纏わるエピソードとも相俟って、「読者」に鮮明な読後感懐を齎し、且つ、判り易くも充分に得心させて呉れるのである。
 一方、本書末尾に掲載された「初出一覧」で、夫々の出典を明らかにしているのはともあれ、「あいうえお順」に網羅した「人名索引」を併載しているのは、本書の「価値基準」をいやが上にも高めている。それは「読者」に「読み捨て」にするのではなく「保存版」として各所に活用すべきことを促しているとも言える。
 只、本書「著者」の世代には当たり前かも知れぬが、「横文字/カタカナ語」が随所に散見されること、前後の文脈から凡その見当はつくとは言うものの、戦前生れの世代にはやはり辞書で確かめないと不安が残るのも事実であろう。
例えば、*エクリチュール=ecriture=文字言語、*ステロタイプ=stereotype=決り文句、紋切型=ステレオタイプ、*ターム=term=述語、言い分、*アンソロジー=anthology=名詩選集、詞華集、*クリシェ=cliche=紋切型、決り文句、*アナロジー=analogy=類似、類推、*ジェンダー=gender=性差、*コンテクスト=context=文脈、事件などの背景、・・・・・など、老若の世代を問わず「注記」が有れば、一層読みやすくなる筈である。
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