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漢字伝来 (岩波新書)
 
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漢字伝来 (岩波新書) [新書]

大島 正二
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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漢字伝来
日本で漢字文化が確立されるまでの軌跡をたどる。

無文字社会を生きた古代日本人は、中国で創られた漢字を、自分たちの言語を表す文字として採用した。中国語とは言語構造の異なる日本語を漢字で書き写すのは無理があり、様々な障壁にぶつかったが、試行錯誤を重ねて乗り越えた。音読、訓読の技を取得し、万葉仮名による表記法をつかみ、カタカナ、ひらがなを案出した。最終的に漢字とかなで自在に日本語を綴るようになり、“日本語化”に成功した。

一方、同様に漢字文化の波を受けたアジア近隣諸国には、漢字を捨てた国、漢字を真似て文字を創ったものの、利用が途絶えた国などがある。漢字を巧みに利用して自国の言語に適合させた日本は特異な存在であることを示す。


(日経ビジネス 2006/12/04 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)

内容(「BOOK」データベースより)

およそ二〇〇〇年前にやってきた中国生まれの漢字を、言語構造の異なる日本語の中にどのように取り入れたのだろうか。朝鮮の文化的影響を強く受けたその伝来の初めから、漢字文化が確立して、漢字に基づく片仮名・平仮名が誕生するまでの軌跡を興味ぶかいエピソードを交えてたどる。日本の漢字音と中国原音の対照表を付す。

登録情報

  • 新書: 221ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2006/8/18)
  • ISBN-10: 4004310318
  • ISBN-13: 978-4004310310
  • 発売日: 2006/8/18
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By チャックモール トップ500レビュアー
形式:新書
久しぶりに「新書の醍醐味」を味あわせてくれる本。

文句なしに良書だ。

漢字の伝来、そしてその後のカナ文字の発生について扱った書籍なら、他にもあるだろう。

だがそれは、あくまで日本国内の事情にとどまっていた気がする。

だが中国の周辺には、日本と同じように漢字という圧倒的な存在に影響された幾多の民族がいる。

それら周辺諸民族の漢字受け入れの過程と比較して初めて、日本のそれがどういう意味を持っているのかがわかった気がする。

注釈も興味深いし、オマケとして付け加えられた中国漢字音についての記述も面白い。
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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:新書
 文字を持たなかった私たちの祖先。中国生まれの漢字に遭遇した。この漢字を自分たちの言語を書き表す文字として採用した。外来文字の導入。漢字の日本語化。この道程を追跡し、私たちの祖先が〈どのようにして〉漢字・漢文を自家薬籠中のものとし、〈なぜ〉それができたのかを、日本語・中国語の言語構造の違いや古代朝鮮の文化的影響、東アジア諸国の漢字との取り組み方なども視野に入れ、エピソードを織り込みながら探っている。宣命書きの登場で日本語の〈送り仮名〉を書き、万葉仮名で日本語を書き、片仮名・平仮名の誕生を見た。 世界に類を見ない巧みな異文化の摂取・吸収。本家・本元もさることながら、巧妙日本の受容の手口に感嘆せざるをえない。本書はその辺りを易しく簡明に解説してくれている(雅)
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
形式:新書|Amazonが確認した購入
「そもそも漢字という文字は、日本語とは構造が全く異なる中国語を表記するために生まれたものである。そのような文字で日本語を書き写すことには、初めから無理があった。しかし彼らは、めげずに試行錯誤を重ね、つぎつぎと立ちはだかる障壁をのりこえていった」。

漢字が文字としてどのように日本で拡がっていったかをたどる本。著者は言語学と中国語学の専門家。なかなか興味深い内容だった。

悪戦苦闘の歴史といっていい。昔は日本語にも8種類あったらしいということだが、それでも母音の数が全然違う。しかし、なんとかわれわれの先祖はうまく対比させる。そして、峠や鱈のように、日本で発明された漢字も登場する。漢字を知る人も増えてゆく。漢詩も作られる。古事記と日本書紀の漢字の使い方の違い。一方、万葉集の万葉仮名の繊細な巧みさは見事なものだ。訓読みという発明も行われる。さらに、カナ、ひらがなも生まれる。

日本だけでなく、それ以外のアジアの国々ではどうだったかということにも触れている。朝鮮、ベトナム、モンゴル、ウイグル。独自文字の発明も行われるが、なかなか上手くはいかなかったようだ。

補章として、「日本漢字音と中国原音の関係を知るために」というのが巻末についている。
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