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漢字の世界〈1〉中国文化の原点 (平凡社ライブラリー)
 
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漢字の世界〈1〉中国文化の原点 (平凡社ライブラリー) [単行本]

白川 静
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

漢字はどのようにして生まれたのか。甲骨文字・金文資料を駆使して、「神話」「呪詛」「戦争」「宗教」「歌舞」などの主題ごとに、漢字のもつ意味を体系的に語る。古代人の思考に深くわけ入り、漢字誕生のプロセスを鮮やかに描出した、白川文学の真骨頂。

内容(「MARC」データベースより)

漢字はどのようにして生まれたのか。甲骨文字・金文資料を駆使して、「神話」「呪詛」「戦争」「宗教」などの主題ごとに、漢字の持つ意味を体系的に語る。漢字誕生のプロセスを鮮やかに描出する、白川文学の真骨頂。再刊。

登録情報

  • 単行本: 313ページ
  • 出版社: 平凡社 (2003/06)
  • ISBN-10: 4582764703
  • ISBN-13: 978-4582764703
  • 発売日: 2003/06
  • 商品の寸法: 15.8 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By dvrm トップ100レビュアー
形式:単行本
 文字学の白川静氏が、金石文・甲骨文の解読から得た知見を傾けて上下巻併せ千四百六十字に渉る漢字について解説を付した著書の上巻。全十二章のうち六章分を収録。上巻全体では古代社会を支えた信仰や呪術にまつわる漢字を読み解いていく。

 文字原始、融即の原理、神話と背景、異神の恐れ、戦争について、原始宗教とそれぞれ銘打たれた各章での記述は、読み始めると実に読みにくい。通常の書物で貫かれている筆者の論旨のコントロールが効いておらず、個別の漢字についての起原を表す記述が一通り済んだ後には意味的に近接する漢字の記述が続き、何事か一般化し法則化する手があまり入っていない。正直、読み進めるのに手を焼いた。

 そのことは著者が下巻の解説で言及していたのを上巻通読後に見たが、この著書は漢和辞典を散文化して注釈を付したものとして接するといいようだ。読んでいくうちに、南方熊楠の「十二支考」の文体を思い出したりもして、読むのにてこずりながらも散文の一つの型を味わうことの出来た気もする。

 内容としては岩波文庫の「漢字」と同じ方向性だが、こちらのほうがよっぽど扱っている漢字数が多いので、下巻についている索引を使って事典的に使うのもいいかもしれない。著者は、「字統」との併用をすすめている。

 こうした学的探求は扱う対象の内容の確かさを仮設的に信頼してから進めるもので、その探求によって何が得られるのか、どんな世界観を想起できるかという観点でみていくとここでの収穫は思いのほか豊かなのだと思う。下巻は日常生活に関わる漢字の解説がより多いのだという。楽しみ。
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形式:単行本
白川静は卜文・金文の記述を全面的に信頼している。しかし、いつの時代のどんな文章・記録であっても内容の疑義を問うことは科学の基本だろう。例えば松本清張は小説なんかよりこうしたことが最も得意なのだが、それは本題でないのでここでは述べない。特に卜文・金文で語られている範囲の問題がある。詳しくは、同じ白川静の著書・「文字逍遥」の書評で私が述べたが、その内容をここで言い換えて要約すればこうなる。卜文・金文が最終的に主張していることは、たとえて言えば ”私は猿が人に変化したのを目撃した”と証言しているようなものである。少なくとも白川静はそう理解したと思わざるを得ない。この”変化”を”進化”と呼ぼうが呼ぶまいが、その本質はたいしてかわらない。卜文・金文がこうした証言をすることはもちろん、自由である。しかし、重大発言を証言した以上、そこには発言内容の検証作業が欠かせない。その肝心な松本清張が最も好きな検証作業を白川静は行っていないのだ。なにはともあれ、「宇宙に開かれた光の劇場」というキーワードをネットで検索してほしい。すべての疑問が解けるはずだ。
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