この本は舞台を作り上げる全ての人にとって貴重な本。
本書の付録には真剣に演出を学ぶための推薦図書が紹介されているが、
なんと多くの本が「未邦訳」と表記されているほど、演出に関する良書の翻訳本は無い。
私は本書と共に一つのシーンの準備から発表まで行った。
本書の読み方として紹介されている3つの内の『1 はじめから順に読んでいく。』方法を実践したことになる。
リアルタイムにリハーサルを行いながらその時に合う項目をチェックする。
ブロッキングの作り方、ステージングの要素、また公演直前のための項目などなど。
シーンを練習していると、集中すればするほど周りがみえなくなる時がある。
そんな時に本書を読むと演出について必要な視点が簡潔にズバッと書いてある。
私は本書に助けられた。
例えば、準備した小道具。
小道具を作りすぎて、そのシーンで全てが本当に必要なのかどうかが分からなくなってしまう。
そんな時は本書を読んで潔くその小道具を捨てる勇気をもらうといい。
シンプルな本だけれど、リハーサルの場ではちょうどいい。
上半分にズバッと指摘。
下半分にそれについての補足。
短い時間に本書を確認してリハーサルに戻れる。
そして、公演直前の眠れない夜と公演直後には是非chapter10を。