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演じられた近代―“国民”の身体とパフォーマンス
 
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演じられた近代―“国民”の身体とパフォーマンス [単行本]

兵藤 裕己
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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演じられた近代―“国民”の身体とパフォーマンス + 〈声〉の国民国家 浪花節が創る日本近代 (講談社学術文庫)
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

九世市川団十郎、川上音二郎、小山内薫などがつくりだそうとした新しい演劇。講談や演歌などの大衆的パフォーマンスとも共振しつつ生みだされた彼らの芝居で、役者の身体に表現された「近代」とはどのようなものだったのか?

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

兵藤 裕己
1950年生。京都大学文学部卒業。東京大学人文科学研究科博士課程修了。埼玉大学、成城大学を経て、学習院大学文学部教授。専攻は、日本中世文学・芸能論。狭義の文学研究にとどまらず、“言葉”と“身体”とが切り結ぶさまざまな事象を対象とする。斬新な視点と緻密な考証にもとづいたその研究の射程は、中世から近代まで幅広い。著書に『太平記“よみ”の可能性―歴史という物語』(講談社選書メチエ、1995年、サントリー学芸賞受賞)、『“声”の国民国家・日本』(NHKブックス、2000年、やまなし文学賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 325ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2005/2/15)
  • ISBN-10: 4000222708
  • ISBN-13: 978-4000222709
  • 発売日: 2005/2/15
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By ソコツ トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
川上音二郎(新演劇の創始者)を中心とする近代演劇史の一面、でありながら、日本の「近代」とは何なのかを、「われわれ」の「身体」の変容という視点から考える本である。文芸・パフォーマンスの政治的威力を解読してお見事な著者の力量が、存分に発揮されていて楽しめる。ただし、さすがに近代演劇の知識がある程度はないと、全体を読み通すのはちょっと大変かもしれない。
新派劇が「国民」大衆に人気の娯楽としての地位を獲得した明治30年代は、同時に、それまでの農漁村民とは異質な近代的な身体感覚やリズム感を身につけた「日本人」が確立した時期であった。これは偶然ではない。近代日本の「国民精神」は、軍隊や学校(たとえば、唱歌のリズム)での訓練・教育を通してつくりあげられた身体に宿り、新派劇のセリフやしぐさの「型」によって表現され熱狂的に享受されることで、安定的な合意をとりつけていたのである。
テーマ的には、三浦雅士の『身体の零度』の演劇版といった趣向であるといえよう。ただし、三浦の「零度の身体」という発想は、評価されながらも、歴史の実態に即した一定の修正が加えられている。また、著者の『<声>の国民国家・日本』の続編にもなっていて、これとあわせて読めば、近代日本の「声と身体」をとりまく芸能の実像と政治が、よく把握できるることは、間違いない。
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