子供の頃の読書案内三大バイブルといえば、
内藤陳さんの「読まずに死ねるか!」
小林信彦さんの「地獄の読書録」
そして筒井さんの「みだれ打ち涜書ノート」
でした。
この三冊からどれだけワクワクドキドキを
もらったことでしょう!!
筒井さんの久しぶりの読書レビューと
聞いて、楽しみに読みました。
いやあ、むかしとちっとも姿勢が変わって
いらっしゃらない!!
筒井さんは古今の名作・奇作・実験作を、
とことん読みこんでるのに、通ぶった
見識を述べません。
現代文学の最先端だろうと、幼い頃読んだ
「少年探偵団」だろうと、同じ目線で楽しんで
尚かつ、自分の作品に反映させます。
ル・クレジオから西村寿行まで、平たい目線で
語りつくした「涜書ノート」と同じく、
本書にもそんな、筒井さんの文豪ぶらない、
マニアぶらない、読書の愉しみ方と、
創作や思想へ敷衍して行った過程が、年代順に
わかりやすく記されています。
個人的に、生島治郎さんの「黄土の奔流」
がらみの直木賞への意見や、
「俗物図鑑」が阿佐田哲也さんの「麻雀放浪記」
に影響されている、というぶぶんになるほど!
という感じでした。
筒井さんファンでなくとも役に立つレビュー書です!!