過去の実在の人物をイメージして生み出されたエキゾチック・ファンタジー、という雰囲気ですね。
描かれるのは、砂漠に暮らす人々の日常と美意識、生と死、彼らと係わる砂漠の精霊「ジン」、そして人類の過去と未来・・・時間と空間、運命と可能性、それらを織りあげた神秘の絨毯が見せる驚異の世界・・・かな?(笑)
冒頭から強烈です。まるで映画かアニメのような印象的な展開が随所に見られます。気がついたら、周りの空気が違っていることに気付くような不思議な瞬間があっておお〜っと唸ってしまいます。翻訳者による解説を見ると、作者は日本のアニメや漫画のファンらしい・・・。(笑)
様々な体験をし、印象的な言葉や人物に出会い、少しづつ変わっていく主人公。読み進むうちに単なる物語ではなく、なんだか哲学書か何かのような雰囲気が漂ってきます。段々と、背筋を伸ばしながら読んでいる自分に気付く・・。(笑)
結末は非常に美しい・・・砂漠によって浄化されたような主人公たちの表情・・・。
爽やかな後姿を見送って終われます・・・・。