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メタローグ
川上弘美の小説には「川上語」といっていい特有の語彙がちりばめられている。おそらく川上氏は用いたい言葉を常日頃からコレクションして、それを使いたくて逆にストーリーを誂えるというようなところがあるのだと思う。男と女の濡れ場や修羅場、道行きの数々が書かれた本書も、良い意味で言葉に淫している。たとえば「たいそう」や「どこぞ」のような和もしくは軟に、ふいに硬い漢語が混じったりする。その硬軟の混ざるリズムとバランスは、他の誰でもない川上氏の文章の柄なのだ。(清水良典)『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved. 続きを読む |
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