メタローグ
川上弘美の小説には「川上語」といっていい特有の語彙がちりばめられている。おそらく川上氏は用いたい言葉を常日頃からコレクションして、それを使いたくて逆にストーリーを誂えるというようなところがあるのだと思う。男と女の濡れ場や修羅場、道行きの数々が書かれた本書も、良い意味で言葉に淫している。たとえば「たいそう」や「どこぞ」のような和もしくは軟に、ふいに硬い漢語が混じったりする。その硬軟の混ざるリズムとバランスは、他の誰でもない川上氏の文章の柄なのだ。(清水良典)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
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出版社/著者からの内容紹介
もう帰れないよ、きっと。
重ねあった盃。並んで歩いた道。そして、二人で身を投げた海……。時間さえ超える恋を描く傑作掌篇集。女流文学賞、伊藤整賞W受賞
重ねあった盃。並んで歩いた道。そして、二人で身を投げた海……。時間さえ超える恋を描く傑作掌篇集。女流文学賞、伊藤整賞W受賞
内容(「BOOK」データベースより)
二人で何本も徳利を空にして、ゆらゆらと並んで歩く暗い夜の情景―「さやさや」。ちょっとだめな男とアイヨクにオボレ、どこまでも逃げる旅―「溺レる」。もっと深い仲になりたいのに、ぬらくらとすり抜ける男―「七面鳥が」。恋愛の過ぎて行く一瞬を惜しむ、傑作短篇集。女流文学賞・伊藤整文学賞受賞。
内容(「MARC」データベースより)
一緒にいても、ひとりびとりであることが、さびしい。「アイシテルンデス」、肝心なときに言えないのは、なぜだろう。表題作など、大人の恋を描く8編。
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著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
川上 弘美
1958(昭和33)年、東京都生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。94年、「神様」で第1回パスカル短篇文学新人賞を受賞。この賞は筒井康隆氏らが中心となって創設され、応募から選考までパソコン通信で行われた。96年、「蛇を踏む」で第115回芥川賞を受賞。99年、『神様』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞、2000年、『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学賞を受賞。2001年、『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1958(昭和33)年、東京都生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。94年、「神様」で第1回パスカル短篇文学新人賞を受賞。この賞は筒井康隆氏らが中心となって創設され、応募から選考までパソコン通信で行われた。96年、「蛇を踏む」で第115回芥川賞を受賞。99年、『神様』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞、2000年、『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学賞を受賞。2001年、『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)