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溺れる人魚 (文春文庫)
 
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溺れる人魚 (文春文庫) [文庫]

島田 荘司
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

御手洗潔が隠された史実の謎に挑む! --このテキストは、 新書 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

オリンピックで4つの金メダルを獲得した天才女性スウィマーが30年後、リスボンで拳銃自殺を遂げた同じ夜、彼女を破滅に追い込んだ医師が射殺された。2人の命を奪った弾丸は同時刻に同じ拳銃から発射されたものだった!?表題作など異郷の都市を舞台に描く3篇と、著者の原点・横浜の今を描く1篇、巻末には自作解説を収録。

登録情報

  • 文庫: 348ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2011/2/10)
  • ISBN-10: 4167480085
  • ISBN-13: 978-4167480080
  • 発売日: 2011/2/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
欧州の歴史的都市にまつわるミステリー中編3作と、とある女性の過酷な運命をたどる短編1作とを編んだもの。著者の自作解説もある。

内容的には、どれもなかなかヘヴィーな話である。1作目の表題作では、いわゆる推理小説的な謎が提示されるが、しかし話の主題は、どちらかというとその動機と言うか背景を構成するストーリである。2作目、3作目にいたっては、そのような謎すら提示されない。謎は提示されるものの、それはいわゆる推理小説の謎ではないのだ。そしていずれの作品でも、最終的に明らかになってくる「真実」は、色々と歴史的な事情はあるとはいえ、なんともひどい話、やりきれない話、なのである。

というわけで、本格推理小説や通俗的ミステリなどを期待して本作を読むと、かなり期待はずれとなるだろう。しかし、本作の提示している人間の行為に対する問題意識(ネタばれになりそうであいまい表現ですが…)は、人間として、歴史の一ページに忘れ去ってはならないのである。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
作者の筆力を読む短編群ではないし、ミステリーとしてもちょっとユルい気はするが、歴史や医学などに関する、ペダンティックな読後感を楽しむ一冊としては、最高だと思う。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By voodootalk 殿堂入りレビュアー トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
オリジナルは2006年7月3日リリース。『溺れる人魚』・『人魚兵器』・『耳の光る児』・『海と毒薬』からなる短編集。表題作のみ書き下ろし。

最初の3つの短編は、最新長編『帝都衛星軌道』でも感じた傲慢なる医業・医業を超えているものへの強い怒り、つまり医業・死刑・法律といったものに真っ正面から対峙する『今』の島田氏を感じる作品だ。それに対して最後の1編、『海と毒薬』だけは捨て去った『昔』のミタライと石岡君のいた島田ワールドである。横浜の風景の今を点描しながら綴られる短編に締め付けられるような懐かしさを感じながら、それらを捨て去ってでも表現したい強いものを感じる。捨て去った昔と立ち向かう今がクロスする、そんな感覚に襲われる希有な短編集である。

ぼくはそのどちらの島田氏も大好きである。
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