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溺れる人魚たち (ランダムハウス講談社文庫 オ)
 
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溺れる人魚たち (ランダムハウス講談社文庫 オ) [文庫]

ジュリー オリンジャー , 川副 智子
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 893 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

息ができなかった。
何が起こっているのか分からなかった――

突然の死、いじめ、大人の不在、挫折・・・・
少女だけに訪れる、
切なく息苦しい「瞬間」を集めた9つのストーリイ。

全米書評かが絶賛した珠玉の短篇集

事故でただ一人生き残った妹と、同じ事故で恋人を亡くしてしまった兄。
妹を許せない兄と、自分を許せない妹との間に生じた”罪と罰”の奇妙な関係を描く「イザベル・フィッシュ」。
病をおして昔の恋人に会いに行った母親の横で男の本心を目の当たりにしてしまった娘。
ディズニーランドを舞台に、残酷な結末を迎える「母の恋人」ほか、
思春期の少女たちに訪れる、切なく息苦しい”瞬間”を紡いだ9つのストーリイ。文庫化

内容(「BOOK」データベースより)

事故でただ一人生き残った妹と、同じ事故で恋人を亡くしてしまった兄。妹を許せない兄と、自分を許せない妹との間に生じた“罪と罰”の奇妙な関係を描く「イザベル・フィッシュ」。病をおして昔の恋人に会いに行った母親の横で、男の本心を目の当たりにしてしまった娘。ディズニーランドを舞台に、残酷な結末を迎える「母の恋人」ほか、思春期の少女たちに訪れる、切なく息苦しい“瞬間”を紡いだ9つのストーリイ。

登録情報

  • 文庫: 440ページ
  • 出版社: 武田ランダムハウスジャパン (2008/7/10)
  • ISBN-10: 427010208X
  • ISBN-13: 978-4270102084
  • 発売日: 2008/7/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 815,270位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
彼女の描く世界はリアルな日常に潜む『痛さ』を切実に訴えかけてくる。本書には9編の短編がおさめられているが、そのすべてが少女を主人公に据えている。彼女たちはみんな作者オリンジャーの分身だ。読めばわかるが、それぞれの短編すべてに共通するキーワードがあるのだ。それらがみんな作者の経験や体験から反映されているのだと推測するのにさして時間はかからない。ユダヤ人として疎外感に満ちた幼少期をおくり、宗教という大きな壁に何度も頭をぶつけてしまう少女たち。自分と他者との距離が大きく隔たれていることへの困惑。日常の中に潜む小さな悪意。9編中特に印象深いのは「イザベル・フィッシュ」。兄の恋人とドライブ中に事故に遭い、自分だけが助かってしまった少女。恋人を失ってしまった兄は、妹のことを決して許さない。兄と妹の確執。執拗な糾弾。この話は、とても痛かった。心がギュウっと押し潰された。ラストで少し救われるが、なんとも息苦しい作品だった。「母の恋人」も、とても痛い。ガンに侵された母が昔の恋人と会う。お互いの家族同士でディズニーランドに行くことになったのだ。母の姿を見つめる娘。病魔をおしてかつての恋人に会おうとする母の必死な
思いに反して、娘が目撃することになったあまりにも痛々しい結末。なんともやりきれない。でも、これが人生の真実なのだろう。その他の作品も多かれ少なかれそういった厳しい現実にさらされる少女たちが主人公となっている。それでいて不思議と重苦しい雰囲気にならないのは、作者の幕の引き方がゆるやかだからだ。この作者、買いである。
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By Nutrocker トップ1000レビュアー
形式:単行本
1973年生まれと、まだ若い作者の書いた短編集。ほとんどの物語はアメリカが舞台で、
デリケートで知的な若い女性、もしくは少女が現実と向き合うときの不安を鋭く活写している。

作者の個人的体験が反映されているせいもあるだろうが、歓迎すべからざる状況のもとでの
内面の葛藤の描写が、息苦しさを覚えるくらい巧みだ。
最初の『イザベル・フィッシュ』に描かれた、水中でもがく主人公の姿が全編を象徴しているように思える。
個人的には『巡礼者たち』の超現実的とも言えるひそやかな恐怖感、
子供たちの残酷ないたずらを淡々と描いた『十字架』、
ディズニーランドを舞台にした苦い物語『母親の恋人』などが特に印象深かった。

ハリウッド映画やドラマから連想される明るく豊かで少し単純なアメリカではなく、
さまざまな人種・宗教の人間を抱え込んだ現実のアメリカの複雑な姿を知りたいと思う人に、
ぜひ読んでもらいたい本のひとつだ。
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