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新しい波の作家にとってSFとはサイエンス・フィクションではなく、スペキュレイティヴ・フィクションであった。バラードはかの名高い評論「内宇宙への道はどれか」によってSFは外界ではなく、個人の内面を探るべきであると主張した。
本書はバラードの往年の人気シリーズ、「ヴァーミリオン・サンズ」を含む珠玉の短篇集である。表題作はどことなくカフカを思わせるような不条理・幻想性をもった作品であり、1965年度のネビュラ賞を獲得している。
バラードを読むなら、この本ではなく、まず一冊目の短篇集「時の声」を読んで欲しい。
一冊目がいちばん面白いのだから。
それが気に入ったなら、それより力不足ではあるが、他の短編も読み探していくのがいいだろう。
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