溥儀の自伝『わが半生』の共同執筆者(ゴーストライター)李文達が利用できなかった日本側の史料と、溥儀の周りの親族、関係者の証言を元につづった溥儀の生涯。これまであまり知られていなかった興味深いエピソードをふんだんに紹介している。
ただ、本書は『わが半生』やこれまでの定説を新史料、新証言で補うという姿勢で書かれているので、溥儀や満洲国に関する予備知識がなければわかりづらい点が多い。
したがって、溥儀の生涯についてあまり詳しくない方は、まず『わが半生』や中国近現代史に関する概説書を先に読んでからにしたほうがいいだろう。
あと、他のレビュアーの方も指摘されているが、文章がやや論理性を欠いており、読みづらい。