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最も参考になったカスタマーレビュー
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
義経学の足音が聞こえるような本!!,
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レビュー対象商品: 源義経流浪の勇者―京都・鎌倉・平泉 (単行本)
戦後の源義経に対する歴史学の態度は冷たかった。原因はこの義経が、戦前の日本人のアジア進出の精神的支柱(ヒーロー)に祭り上げられたことへの反動があった。この本を読みながら、どうやらその態度は氷解しつつあることを感じた。この本は、2000年10月、奥州平泉に最前線の研究者が一堂に会して開催されたシンポジウム「源義経と平泉」を一冊にまとめたものである。 昨今、大河ドラマ「義経」に便乗した所謂「義経本」が多い中で、4年間も推敲に推敲を重ねて発売されたもので、最先端の源義経研究の成果を堪能できる。 「いまなぜ義経なのか」と京都大学名誉教授の上横手政雅敬氏が、戦後の歴史学の反省に立って新時代の「義経論」を話せば、東北大学教授の入間田宣夫氏は「藤原秀衡の奥州幕府構想」という刺激的な話をされる。まさに義経学の足音が聞こえてくるような「義経学事始」のともいうべき一冊。しかも発行部数が少なく本屋さんで見かけない希少な本。 アカデミックな話はどうも、という義経ファンも、「義経北方伝説」など19項目のトピックスがあり、十分楽しめる。是非お勧めする。
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