源氏物語第六巻、末摘花です。
五巻の若紫などと比べても特に劇的な話は入っておらず、単に光源氏の日常的な女遊びのドタバタ劇、といったところでしょうか。
源氏を取り巻く状況にもこれといった変化はありませんし、源氏物語自体に関心がなければ大しておもしろくもないと思います。またストーリーの展開上、この巻を読まなくてもまったく問題はないでしょう。
しかし、しかしです。私が評価を星四つにしたのには、それなりに理由があります。
それは、この巻の女主人公とも言える「末摘花の顔」です。
源氏物語について多少の知識があればご存知かと思いますが、末摘花というのは源氏が関係を持った中でもとびっきりの醜女です。ですから私自身この巻を読むにあたっては、末摘花のひどい顔を江川氏がどのように表現されるのか、ということにのみ焦点を当てていました。
結果……想像をはるっかに超えたお顔でした。
見開きで初めて彼女の顔を見た時の衝撃はいまだ忘れられません。というか夢に出そうです、様々な角度から描写される彼女の頭部が。
私としては末摘花の顔を見て大笑いしただけでもこの巻は買った価値があると思ったのですが、この巻はこれまでに比べてぬれ場な感じのシーンもほとんどありませんし、それを目的に購入されたのであればかなり騙された感が沸きあがってくるでしょう。
しかし、間違いなく一見の価値はあります。とにかく末摘花の顔だけでも是非見ていただきたいものです。