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第一巻は、桐壺の巻。
親を早くに亡くし、有力な保護者をもたない美貌の更衣が、帝の並々ならぬご寵愛を受け、心労と疲労で亡くなる。宿命的なマザコンとなる美貌の遺児・源氏が、まぶたの母の面影に似ているといううら若い義母(帝の後妻。でも一夫多妻なんだけど)・藤壺に思いをよせるまでのストーリー。
まんがは、原文に忠実ながら(原文も書き添えてある)説教臭くなくしかもちょっとエッチ。このへんの手腕はさすがです。
せりふは大胆な意訳ですが、原文とぴたっとはまってなかなかGOOD。例えば…
運命的な美貌の赤ん坊(源氏)を初めてみた人のオドロキ
「めづらかなる稚児の御容貌なり」
⇒「まずいないぞ、という赤ン坊の顔立ちである」
成人式後の源氏を称して
「あさましううつくしげさ添ひたまへり」
⇒「衝撃とともにぶっとぶくらい愛しい美しさが加わったのであった」
…以下詳細、こんな感じで、はずしてないんです。高校古典なんかで解釈を大づかみするのにもオススメ。
古典を教わっても、当時の生活習慣や世間の常識がかなりいまとはちがっていて、そのへんがめんどくさくて敬遠してしまうはず。
この本では、平安時代のいいとこの娘達がほとんど外出もせず顔もみせなかったあたりから、「顔を見られる」ことが乳房やパンツの中身をみせてしまうぐらいエロチックなムードをかもしだしたはず、とたたみかけます。当時の聖なる性神・豊穣の神としてのみかどの存在についても。
「そういうことだったのか!」とリアルに物語空間、時代のムードがわかるのです。
絵もHでカワイくていいですよ。けっこう原文のナマナマしい感じがそのままです。
好きで、学生のときから読み始めて源氏歴17年。マニアからみて、これあり!というおすすめの1冊です。
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