名実ともに“武門の棟梁”となった源頼朝。この本では、そこにいたるまでの歴代源氏の人々と坂東武者との関わりを追跡検証していきます。
大きく分けて、3つの章から構成されていて、プロローグのあと、
「武門源氏の成立」では、平将門の乱の時の経基からはじまり、平忠常の乱の頼信、前九年・後三年合戦の頼義・義家親子について。
「院政期の源氏と坂東」では、源氏庶流(佐竹、武田、足利、新田)による北坂東進出と、中央における軍事貴族の勢力を失った時代の為義の構想、そして義朝による坂東武士団の編成。
「鎌倉幕府の草創」では、平家政権下の坂東武士団と、平治の乱の後、彼らが平安京でさまざまな活動をする中でつくり上げたネットワーク(著者は「一所傍輩のネットワーク」と命名)、そして坂東武士団の再編成と頼朝の挙兵。
と語られ、エピローグは「頼朝政権の実態」で結ばれます。
武門源氏である清和源氏。さらにその中の河内源氏の一族が、同じく軍事貴族のライバルである秀郷流藤原氏や、高望流桓武平氏をいかにして取り込んでいったのか、また、彼らは源氏一族をどのように迎えたのか。野口ワールド全開です(微笑)。