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源氏と坂東武士 (歴史文化ライブラリー)
 
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源氏と坂東武士 (歴史文化ライブラリー) [単行本]

野口 実
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

なぜ源頼朝は坂東武士団を糾合し、鎌倉幕府を開くことができたのか。紛争調停者としての河内源氏の東国進出と、土着した軍事貴族や受領・郎等の末裔たちとのかかわりをダイナミックに描き、幕府成立の基盤を探る。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

野口 実
1951年、千葉県に生まれる。1981年、青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士課程修了(文学博士)。京都女子大学宗教・文化研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 199ページ
  • 出版社: 吉川弘文館 (2007/06)
  • ISBN-10: 4642056343
  • ISBN-13: 978-4642056342
  • 発売日: 2007/06
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 名実ともに“武門の棟梁”となった源頼朝。この本では、そこにいたるまでの歴代源氏の人々と坂東武者との関わりを追跡検証していきます。
 大きく分けて、3つの章から構成されていて、プロローグのあと、

「武門源氏の成立」では、平将門の乱の時の経基からはじまり、平忠常の乱の頼信、前九年・後三年合戦の頼義・義家親子について。

「院政期の源氏と坂東」では、源氏庶流(佐竹、武田、足利、新田)による北坂東進出と、中央における軍事貴族の勢力を失った時代の為義の構想、そして義朝による坂東武士団の編成。

「鎌倉幕府の草創」では、平家政権下の坂東武士団と、平治の乱の後、彼らが平安京でさまざまな活動をする中でつくり上げたネットワーク(著者は「一所傍輩のネットワーク」と命名)、そして坂東武士団の再編成と頼朝の挙兵。

と語られ、エピローグは「頼朝政権の実態」で結ばれます。

 武門源氏である清和源氏。さらにその中の河内源氏の一族が、同じく軍事貴族のライバルである秀郷流藤原氏や、高望流桓武平氏をいかにして取り込んでいったのか、また、彼らは源氏一族をどのように迎えたのか。野口ワールド全開です(微笑)。
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形式:単行本
 本書は、平忠常の乱の頃から治承・寿永の内乱までを対象として、坂東武士たちが源氏を核として統合・編成されていく様を分かり易く説明するものです。前九年・後三年の乱をはじめ、大きな戦乱対処の過程において河内源氏の血脈が坂東に扶植され、それが在地における権力バランスの焦点となり、中央・地方の相互干渉の中で一つの政治勢力が育っていきます。保元の乱までにほぼ武家の棟梁としての地位を手にしかけた源氏は、平治の乱で一代蹉跌を来たしますが、頼朝の代に至り、ついに在地武士層の政治統合が「鎌倉殿」権力の成立として日の目を見るに至ったのでした。
 貴種は在地権力の仲裁権威として有効だが、自らが在地化して貴種性が薄れ、やがては在地武士層との利害競合や衝突を招く、とか、治承・寿永の内乱は、源平相争としての側面以外に河内源氏の嫡流をめぐる内訌としての性格もある、といった指摘にはたいへん新鮮なものを感じました。
 全体的にはザックリした論旨の本なのですが、各論部分もそれなりに充実しており、それだけに固有名詞関係ではホネが折れるかも知れません。とは言え、とても良い本だと思うので、日本中世史に詳しくない向きも、二三回読み返すくらいのつもりで読んでみては如何でしょうか。
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