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満州事変から日中戦争へ―シリーズ日本近現代史〈5〉 (岩波新書)
 
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満州事変から日中戦争へ―シリーズ日本近現代史〈5〉 (岩波新書) [新書]

加藤 陽子
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「満蒙の沃野を頂戴しようではないか」―煽動の背景に何があったのか。満蒙とは元来いかなる地域を指していたのか。一九三一年の鉄道爆破作戦は、やがて政党内閣制の崩壊、国際連盟脱退、二・二六事件などへと連なってゆく。危機の三〇年代の始まりから長期持久戦への移行まで。日中双方の「戦争の論理」を精緻にたどる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

加藤 陽子
1960年埼玉県に生まれる。1989年東京大学大学院博士課程単位取得退学。専攻は日本近代史。東京大学大学院人文社会系研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 256ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2007/6/20)
  • ISBN-10: 4004310466
  • ISBN-13: 978-4004310464
  • 発売日: 2007/6/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
形式:新書|Amazonが確認した購入
満州事変と日中戦争に関する詳しい著作は本書がはじめてという方にとっては、ちょっと敷居が高く感じられるのではないか。元々、満州事変と日中戦争は込み入っていてわかりにくい。特に本書の最初の第一章のような出だしは、元々史実がある程度整理されて頭に入っている人でないと、面食らうだろう。

しかし、2冊目以降に読む本としては非常に優れた著作だ。特にアメリカやイギリスの対応の変化とその背景に関してはなかなか詳しく書かれている。これを読むと、アメリカもイギリスも、満州事変時点では必ずしも強行一辺倒ではなく、特にイギリスに関しては満州国を認知することも選択肢になっていた時期すらあったことがわかる。リットン調査団の顔ぶれや略歴や性格についての説明もなかなか興味深い。

さらに、敵対していたにも関わらず円と元の経済圏がポンドを通じて共に輸出に有利な関係にあった時代もあったこと、高橋是清の経済政策がもたらしたもの、松岡は実は国際連盟脱退に反対だったこと、石原の考えていたことや思想とその影響、日中戦争の戦費の6割が実は対ソ戦向けの拡充計画などに使われていたという事実など、かなり入念に調べて熟知した上で記述されたことが随所に伺える。さらには、二・二・六事件の分析、ゾルゲの日本分析、日中戦争が宣戦布告なき戦争になった理由などの説明は、簡潔ながら的確で鋭い。

ひとことで言うなら、本当によく調べて、熟知した上で書いている。既に日中戦争や満州事変に関してある程度詳しい知識を有している方でも参考になると思う。秀逸な歴史書である。
このレビューは参考になりましたか?
45 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
満州事変と日中戦争を通して、中国を舞台とした各列強国の権益の争奪戦、つまりどのような背景や国益をみこし、各国が条約や協定を結び予測し行動したのか、そしてそこに、中国共産党や国民党はどういう対応に迫られ行動したのか、といった複雑極まりないことが、条約や規約まで詳細に踏み込みつつ、著者の提言もそこそこに、綿密に検証されています。
日本においては、満州獲得、国際連盟脱退、日中戦争をめぐって、天皇、外務省、内閣、軍それぞれの意見が一致せぬまま暴走したり妥協した様子、そして、いかに法や規約を都合よく解釈して行動したのか(これは他の列強国にも当てはまるかもしれないが)、また、日中二国間協定で早期に収拾するつもりが、運悪く挫折に終わるといった外交の流れが当時の発言や日記を元に提示されており、読み応えがありました。
中国側から日本に向けた視点も豊富であり、列強を横目ににらみながらの、国民党と共産党のせめぎあいなどは、ヒシヒシと緊迫感を得ることができました。

後半は、日中戦争の持久戦化による軍事費の増大、資源や物資の不足により、いよいよ戦時体制に突入していった様子が描かれており、次回作の期待につながる部分が残されています。「国防のため」はたまた「東亜新秩序のため」といった名目で大陸へ突き進んだ日本。本書は、「新書だし手軽に手にとって通読したい」という方には、すこししんどいと思いますが、そういった名目の再検証や太平洋戦争へとつながる歴史として再考することに最適だと思うし、資料が豊富でありながら簡潔にまとまっている良書だと思います。
このレビューは参考になりましたか?
30 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 本書は「条約と国際法」の解釈をめぐるすれ違い、という観点から1930年代前後の日中関係の複雑さおよび戦争にいたるロジックを読み解いた読み応えのある一冊だ。特に印象的なのは、張作霖爆殺から満州事変さらに日中戦争に至るまでの直接軍事行動を当の日本軍は一貫して「報償」「復仇」としてとらえていた、という記述だ。つまり、日本の満蒙に対する「特殊権益」はきちんと国際的な協定や条約で認められたものであるのに、中国側がそれを全然尊重しないばかりか邪魔ばかりするので、日本は正当な権利の行使として武力を用いてそれらを排除するのだ、というロジックである。
 当時の日本においては、軍だけではなく政府の中にも、そして世論にもこのような「無法者」中国に対する優越感の混じった被害者意識がかなり強固なものとして存在していた。しかし、その被害者意識の根拠となるはずの、満蒙に対する日本の「特殊権益」が具体的に何を指すのか、あるいはそれがどのような根拠でどの程度国際的に認められているのか、ということに関する統一見解はどこにも存在しなかった。さらに、第一次世界大戦後のワシントン体制の成立とその揺らぎ、北伐を開始した国民党政権に対する列強諸国の態度の変化といった国際情勢の変化の中、日本の「特殊権益」に対する国際社会による承認は次第に自明なものではなくなっていた。不確実な状況に対する解釈・判断の違いは当然その「解決法」をめぐる意見の対立や混乱を生む。かくして、もともとあくまでも国際法や条約を根拠に自らの「権益」を守ろうとしていたはずの日本が、ついには自ら国際連盟を脱退する羽目になってしまう。「無法者」に対する優越感の混じった被害者意識を持ち、一生懸命国際情勢についていこうとしていたはずなのにいつの間にか自分だけハズレ者になっていった当時の日本外交から、反面教師として学ぶべき点は多そうだ。
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投稿日: 2007/7/28 投稿者: 革命人士
《軍隊については嫌というほど書いた》(p.241)ということです
... 続きを読む
投稿日: 2007/7/3 投稿者: ib_pata
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