子供の頃から、「宇宙戦艦ヤマト」の影響で、太平洋戦争…特に海軍関連の戦史本をよく読んでいたのだが、陸軍や日中戦争関連の本は読もうとはしなかった。歴史の授業で、日本軍が中国大陸で犯した戦争犯罪の話を聞かされた事や、「泥沼化した戦争」というイメージがあって、意識的に敬遠したのだと思う。
それから何十年か経って、その時代の事を「戦争の日本史」シリーズで読む事になった。図表の類も多く、読みやすい本で、難しいテーマだけれども、視点も客観的だと思う。日本軍の蛮行や、反戦運動に関する記述も興味深かった。
ただ、「戦争の日本史」シリーズの冠がついている割には、戦術面などに関する記述は少なめだ。
それと、戦争の結末に関しては、本書では殆ど触れられておらず、読後に中途半端な印象が残る点は否めない。次の「アジア・太平洋戦争」編を読むことを前提に執筆されている気がした。