そして時期は2月、どれをとっても痺れる様なアメリカン・ハードボイルド・ミステリーのお膳立て。
ジョン・ハートの「川は静かに流れて」を彷彿とさせるが、より乾いたハードなタッチ。
前半はアイス・ホッケーにまつわる主人公の回想とその他登場人物との係わりを丹念に描いており、
アイス・ホッケーの試合場面の臨場感には、このスポーツに全く興味の無い私も、思わず引き込まれる迫力の描写。
しかし、肝心の事件自体は全く進展らしきものをみせず、登場人物の名前のややこしさもあって、睡魔にも時折
見舞われる始末。正直に言うと、200ページ位のところで、本書の読了を放棄しようか、と一瞬思ったりした。
だが...300ページ過ぎから話はジェットコースター!!
残り250枚はページをめくるのももどかしく、あッ、と言う間に読了。
最初の<悪事>は容易に思い至るのだが、そこに更なる第二、弟三の仕掛けが用意されていて...
読み終わってから気づくのだが、退屈だとおもった前半の相関関係を丹念に読んでいないと、後半のジェット・コースターに
乗り遅れるので注意を...
本書の主人公も、アイス・ホッケーというスポーツに入れ込みすぎて、結局それ以外の大人の事情を、すっかり見逃していた
ことになるのだが...
本書の続編「The Hanging Tree」も本国で評判が良いようで、本当に楽しみです。
翻訳もおおむね快調、読みやすい。ただ一点、155P<のろまなサッカーが釣れたよ>とはどういう意味?