参考文献表はありますが、索引は無し。章や節のタイトルも結構抽象的で、内容が推察しにくく、レポートの参考などにはしづらそうです。
参考文献は国内外に広く渡っています。
著者の方の専門はこちらではない様子で、研究書というより趣味の本という印象。小難しい専門書より小説に近く、割合読みやすいです。
ルートヴィヒについて調べる(知る)切欠にするには良いのではないでしょうか。
ただしこの本でのルートヴィヒに対する評価は、基本的にやっぱり「狂人」であったというところに落ち着いてるように思います。
彼の作った建築、特に内装に対して、「常人の感覚ではない」とやたら酷評でした。
また彼について考察するに不可欠であろう性的な嗜好についてはあまり書かれていませんでした。
そのため、鵜呑みにしてしまうにはあまりに一面的だと思います。
一番濃く書かれているのは、表題の通り彼の『死』についてです。
当時の証言や解剖の結果などに基き科学的な検証がなされており、興味深かったです。