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湖のほとりで (PHP文芸文庫) 文庫 – 2011/5/18

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第154回芥川賞・直木賞発表
芥川賞は『異類婚姻譚』、『死んでいない者』、直木賞は『つまをめとらば』に決定。 受賞&候補作品一覧 へ

商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

風光明媚な、北欧の小さな村で発見された美しい女性の死体。その女性は、村の誰もが知る聡明で快活な少女・アニーだった。死体には争った形跡もなく、自殺か、あるいは顔見知りの犯行ではないかと推測された。事件は、早期に解決すると思われたのだが…。正統派の捜査小説にして、イタリア・アカデミー(ダヴィッド・ディ・ドナテッロ)賞史上最多の10部門を独占した映画の原作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

フォッスム,カリン
1954年、ノルウェー生まれの作家。ノルウェー人なら誰もが知っている“犯罪小説の女王”。『湖のほとりで』で、北欧の優秀な犯罪小説に贈られる「ガラスの鍵」賞(Glass Key Award)を受賞、ヨーロッパほか世界16カ国以上で翻訳・出版され、各国でベストセラーとなる

成川/裕子
1951年、沖縄に生まれる。1975年、香川大学経済学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


登録情報

  • 文庫: 517ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2011/5/18)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4569676189
  • ISBN-13: 978-4569676180
  • 発売日: 2011/5/18
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7 3件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 361,675位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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形式: 文庫
北欧ノルウェーの「犯罪小説の女王」と称される名高いミステリー作家フォッスム女史の映画化もされて話題を呼んだ名作の本邦初紹介です。近年の北欧ミステリー界は「ミレニアム3部作」を代表とするスウェーデン勢が圧倒的に優勢ですが、私にとって初めてのノルウェー・ミステリーである本書を読んで強烈な派手さは無い物の確かな実力とレベルの高さを窺い知る事が出来てとても嬉しく思いました。
お泊りした翌朝友達の家を出たまま自宅に帰って来ない6歳の少女ラグンヒルの失踪事件は両親の心配の末に呆気なく解決するが、彼女が家への帰りに湖のほとりで目撃した女高生の死体が新たな事件の始まりとなる。事件を担当するベテランのセーヘル警部と若い警官スカッレのコンビは被害者の少女アニーの生前の突然の性格の変化が事件の謎を解く鍵だと信じて捜査を進める。
捜査の過程で判明する、ハンドボールに打ち込み近所の幼い子供達の世話が好きな明るく快活だった少女がどうして或る日を境に一転して暗く翳りを帯びた性格に変わってしまったのか?という謎が本書の最大の興味でしょう。著者が描く家族を巡る不幸の連鎖と呼ぶべき、アニーの母の離婚した元警官の前夫の鬱屈した苦悩の胸中、アニーの恋人の青年ハルヴォールの幼い頃に父から虐待された悲しい過去と秘めた衝撃的な事件、そして幼子を持つある家族に起きた不幸な出来事という現代社会が抱えるストレスと
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形式: 文庫
発売当初に読み、今回また読み直して再び満足。
なんといっても、作者の人間への優しいまなざしがいい。ラグンヒルの打ち捨てられた椰子の木のようなひと房の髪の毛、こだわりの配色の靴ひもと靴。人形の名はラグンヒルのミドルネームだが、だれもエーリセとは呼んでくれない。
そして、ラストでのラグンヒルとライモンの会話の絶妙さ。ここは、翻訳者の方の文章の上手さにも拍手。選び抜かれたミニマムな数の言葉で表現されていて、お気に入りの場面。切ないまでの優しさと純粋さ。
どのシーンだったかは忘れたが、セーヘル警部が容疑者を尋問中に『相手に対して尊敬の気持ちを忘れてはならない。カッとしてはいけないのだ』と自身に言い聞かせていて、改めて人としての生き方を再確認した。
そして殺人の動機は誰にでも起こりうる、子育て(人間を育てる)の難しさに屈した結果といえる。
作者の洞察力の鋭さに脱帽。

とにかくすべてのジャンルの小説のなかでも大好きなシリーズなので、続編を待っています。
初々しい部下のスカッレの今後も楽しみ。
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形式: 文庫
文学小説のような香りと、人を見つめる警官のまなざし。生きるには、さまざまな心の屈折が生まれると、教えてくれます。セーヘル警部がとても魅力的で、是非お友達になりたい。
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