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渾身
 
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渾身 [単行本]

川上 健一
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

家族の絆と隠岐古典相撲を描く感動作
坂本多美子は夫・英明、病死した先妻の子である5歳になる娘・琴世と共に隠岐で幸せに暮らしていた。20年に一度の勧進相撲で、英明は名誉ある正三役大関に選ばれるが…。家族の絆と名勝負を描く。

内容(「BOOK」データベースより)

大切なものは、そばにある!古典相撲の大関に選ばれた男、一世一代の大一番。さあ島じゅうに響け、母と娘のこころの応援歌。『翼はいつまでも』(「本の雑誌」年間ベスト1)から6年、家族の絆をもう一度確かめたい人に贈る、感動の長篇小説。

登録情報

  • 単行本: 256ページ
  • 出版社: 集英社 (2007/8/24)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087748766
  • ISBN-13: 978-4087748765
  • 発売日: 2007/8/24
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 548,148位 (本のベストセラーを見る)
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By 荒野の狼 トップ500レビュアー
形式:単行本
隠岐島の伝統の20年に一度の相撲大会を描いた小説。読みやすく数日で読破可能です。内容のほとんどが相撲の取り組みです。この本を読めば、横綱朝青龍がよく語っていたように、相撲とは命がけの真剣勝負であること、また、サイドストーリーよりも、土俵の上での闘う姿そのものが人々の感動を呼ぶものであるということがわかると思われます。最近の相撲の報道のされ方は、勝負自体の素晴らしさはまったく評価されず、ゴシップばかりがとりあげられてますが、格闘技としての相撲の凄さを、この本であらためて一般のファンには知って欲しいところです。ただ、相撲を多少知っている人でないと、相撲の技の数々が説明なしに書かれており、比較的高度な技術的な描写もあるので、楽しめないかもしれません。その反面、相撲を熟知している人にとっては、専門用語の誤まった使い方(たとえば、“かばい手“を相手をかばうためではなく、自分のからだを守るために使っているなど)や、不自然な技の応酬(特に”出し投げ”の使い方が疑問。“出し投げの打ち合い”といった現実には在り難い表現があります)、取り組み時間の異常な長さ、取り直しの多さ、技の多彩すぎるところ(あたかも“初っ切り“が実戦で行われているようです。一人の力士が押し相撲も四つ相撲もできれば、閂も足技も二枚蹴りまでできてしまう。しかもプロではない数年しか相撲をとったことのないアマチュア力士が。)などがあり、とても現実におこりうる取り組みとは思えないなどの難点はあります。ただ、この小説の楽しみ方は、そうした非現実的な部分には目を覆って、もし相撲が柔道やレスリングのように長い時間戦うことが可能なスポーツであればと考え、一つ一つの技の応酬を堪能するという姿勢だと思われます。紹介されることのない隠岐島の相撲の紹介ということでも、相撲ファンとしては読んでおきたい一冊です。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
読んで損なし!
冗長と評されるのが信じられない取り組みの描写も飽きることなく手に汗握って読み終えた。
タイトルも、取り組みのことだけではなく、登場人物それぞれの生のことも象徴しているのだろう。
確かに大部分が「隠岐島の相撲大会」での取り組みであるが、たとえ数行しか出てこない登場人物の生き様が生き生きと浮かび上がってくる。小説技法的にも偉大な試みなのではないか。
作者の意気込みがそのまま作品の面白さに結実するわけではないだろうが、この小説は希有な成功例だと思う。
登場人物の説明や感情表現はストイックで、現代の派手なレトリックに馴れた読者はわかりにくいとすら感じるかもしれないが(ネガティブな書評があるのにショック受けました)、そういう小説でなければ届かない境地があるのです。
こんな傑作、読まずに済ますには、あまりにもったいないです!
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dream4ever VINE™ メンバー
形式:単行本
川上ワールドである。
「雨鱒の川」での純愛、「翼をいつまでも」の初恋、「四月になれば彼女は」での青春、そして「ビトウィン」での家族愛と共同体。
今回は隠岐で行われる20年毎の相撲が題材なのだが、読み始めて感じたのは、宮本常一の「忘れられた日本人」でした。自らが島で生まれ育ち、やがて民俗学者として離島振興に力を注ぎました。そして離島に根付く民俗に対する熱い想いとそこに生きる人々の思想、作法への尊敬。
そんな事を考えながらムラの作法の中で人間が生きるという事をキラキラと描き出している。
あえて、相撲の取り組み場面を寄り詳細に多くのページを割いているところに川上健一氏のムラへの想い入れが感じられる。そしてそれは「ビトウィン」を書くにあたっての山梨のムラがヒントになっているのだろうか。
通勤電車では読まない方がよろしいかと思います。
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