日本経済新聞土曜版の連載記事の集約本。
著者「温泉博士」お得意のパターンだが、全国の温泉をめぐって、その地、湯、温泉地を支える人の魅力を紹介する。
さすがに全国のここぞという温泉地は抑えている。また、有名地以外にも、最近スポットが当たった売り出し中の温泉地も登場する。さらに、その記述はもちろん単なる温泉の写真つきのガイド本ではない。温泉地を支える旅館関係者のインタビューからの引用が多いものの、紀行本ではない深み、切り口がある。
ただ、個人的な印象では、連載当時の紙面を見た者にとっては大いなる物足りなさが残る。
「タイトルと装丁に負けている・・」
例えば、構成、レイアウトなど、コストを抑えるためには仕方ないのかも知れないが、テーマに比べて、貧弱と言ったら言い過ぎか。手を抜きすぎている。これでは当該温泉の魅力もしぼんでしまう。
毎週、土曜日の紙面を開くのを楽しみに、また毎回工夫を凝らしたレイアウト、セレクトされたカラー写真などとともに読むのが幸せだったのかも・・・と考え込んでしまった。
これはあくまでも個人的感想です。