全国4600湯を踏破したと豪語する「温泉教授」松田先生が温泉の効用を概説したご本。
温泉の基礎知識から宿・温泉の選び方、具体的な入浴法、作法・マナーから温泉学の歴史まで懇切丁寧に教授してくれる。
温泉好きの小生としては、実に面白く読めた。
曰く、
・医者は病気の専門家であって、健康の専門家ではない。
・西洋医学は病気を治す、温泉は心と体を正す。
・ヨーロッパの先進諸国(アジアではモンゴル)では温泉療法に健康保険が使える。
・予防に金を掛ける方が医療費が少なくてすむという健康的な発想がその根幹にある。
仰る通りでございます。実に素晴らしい。
但し、何故温泉が身体にいいのかに関しての科学的な分析が少し薄いのは残念至極。
ラドンガスやホルミーシス理論なんかが登場するのではと期待していたが・・・
そっちに関心のある向きは温泉気候物理医学会にでも入会して勉強してくれと言う事か(笑)。
巻末にはお勧め名湯350選が掲載されていて「全湯踏破」を将来の課題としよう。
温泉好きの方に入門書としてお勧め出来る作品です。