最近は純文系で長くしっかりした構成の本を読むことが多かったので、ちょっと肩の力を抜きたくて、さらっと読めて読後感も爽やかな瀬尾まいこを読んで、少し休憩しようと思って購入した。
今作のテーマは中学で起こるいじめ。作者の現役教師の視点さながらのリアルな設定や人物描写はよくできてるし、ご都合主義や安っぽいハッピーエンドなんかにしない所も、いつもながら程々で良いと思う。ただ、今回はいじめがテーマなので瀬尾まいこの持味の一つであるユーモア溢れる会話がほとんど無い。(「図書館の神様」や「卵の緒」にあった、軽妙愉快な台詞達…。)もともとあっさりした作風でパターンが決まりがちな作者だけに、ユーモアが無いとなると面白みが欠けてしまう。
なので、簡単に読みすぎてしまい、あれ?これで終わり?といった感じ。
まぁ、作者の「ほどほどに書く巧さ」に、私自身飽きてきたのかもしれない。「今回もこれ位でいいでしょ」みたいな。
素直に読めない私も、嫌な読み手になったんだなぁ