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渡邊恒雄 メディアと権力 (講談社文庫)
 
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渡邊恒雄 メディアと権力 (講談社文庫) [文庫]

魚住 昭 , 佐野 眞一
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

人よんでナベツネ いったいどんな男だ?

「1千万部」の力を背景に首相をも動かし、世論を操ろうとする読売王国の総帥、渡邉恒雄。屈折した少年期、主体性論をひっさげた東大共産党時代、そして粛清を重ねて新聞社社長の座に登りつめるまで。稀代のマキャベリストのすべてを白日の下に曝す決定版評伝の文庫化に際し、玉木正之氏との白熱対談を収録。

内容(「BOOK」データベースより)

「一千万部」の力を背景に首相をも動かし、世論を操ろうとする読売王国の総帥、渡邉恒雄。屈折した少年期、主体性論をひっさげた東大共産党時代、そして粛清を重ねて新聞社社長の座に登りつめるまで。稀代のマキャベリストのすべてを白日の下に曝す決定版評伝の文庫化に際し、玉木正之氏との白熱対談を収録。

登録情報

  • 文庫: 512ページ
  • 出版社: 講談社 (2003/8/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062738112
  • ISBN-13: 978-4062738118
  • 発売日: 2003/8/8
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
 読売新聞社の代表取締役会長である渡邉恒雄氏に関する本を読んだ。

 わたしの読後に抱いた感想は暗く、総じて絶望的だった。詳しく書くと以下の通り。

 第一に、著者の魚住氏の執筆態度には好感を抱くことができた。本書の内容は多くの参考文献や関係者への粘り強いインタビューに依拠しているため、こうした本の著者にありがちな一方的思い込みによる決め付けは慎重に排除されていた。

 第二に、本書の構成は合理的だった。この本は、ナベツネの幼いころから現在に至るまでを、一塊のテーマごとにまとめて古い順に取り上げている。ナベツネという人が、どういう経緯を経て作られてきたのかを本書を読むことで追体験することができた。

 第三に、本書のテーマである渡邉恒雄という人に対しては、好感も反感も抱かなかった。権力志向の強い人というのは昔も今も一定の割合で存在するものであり、彼もその一人にすぎない。あまりに型どおりのタイプであることがむしろ痛快ですらあった。

 第四に、権力の階段を昇るために渡邉恒雄という人が用いた手段には、正直言って恐れ入った。人間の理性には何ら働きかけず、もっぱら人の負の感情――猜疑心や嫉妬、恨み、妬み、恐怖心など――を巧みに操って自分の権力基盤を築くやり方には薄気味悪い気持ちになった。

 第五に、こうした人が日本最大の新聞社の社長としておさまってしまう日本社会の現状に暗い思いを抱いた。権力に妄執する人をトップにいただく新聞社が、権力に対する健全な批判精神を保つことは不可能だ。批判のない社会は必ず腐敗する。

 第六に、他人が自分に従順か否かを基準として味方と敵を区別するような小っぽけな人間が大会社の社長にまでのし上がってしまう日本社会の構造にがっかりした。
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75 人中、69人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
こんなにも「おぞましい」ノンフィクションを読んだのは久々だった。
「恐怖・猜疑・嫉妬・打算・憎悪・陰謀・裏切・攪乱・策謀・確執・反目・罵倒・恫喝・敵味方・絶対服従・謀反・陰謀・告げ口・扇動・更迭・画策・籠絡・・・・・・」

これらのうんざりするような語句が日常茶飯事のように出てくる。しかも、「ひとりの人間」の半生を綴った「一冊のノンフィクション」の中に。それでも最後まで読んだのは、これは「ひとりの人間」もしくは読売グループという「ひとつの組織」だけの問題ではなく、日本という民主国家にかかわる、決して他人事ではないという「義務感」を覚えたからだろう。

この本は、「プロローグ」としてまず、当時、自民党官房長官であった野中広務が渡邉を「先生」と呼び、ひれ伏して謝罪するというシーンから始まる。それまで、渡邉を単なる「一企業のワンマン経営者」としか知らなかった私にはこのシーンだけでも衝撃的だった。そこから、彼は経営者というよりむしろ「読売グループだけにとどまらない日本政治におけるフィクサー」であることが、詳細な事実と共に読者に明らかにされていく。

大野伴睦(元自民党副総裁)・児玉誉士夫、正力松太郎・務台光雄の懐に深く入り込み、その権力をバックに同じく自らも権力の階段を駆け上がっていく。中曽根康弘などは科学技術庁長官の認証式(昭和三十四年)が終わったその夜に渡邉の元に駆けつけ、「おかげさまで大臣になれました」と、深々と頭を下げている。

そして、読売グループのトップの座を得た後は、マキャベリ「君主論」に忠実に、「恩愛」ではなく「処罰の恐ろしさ(=「人事権の苛烈な行使」)」で権力の維持に努めることになる。

最終章で著者は、「かつて誰よりも自由を愛した哲学青年は、国家の論理をふりかざして記者たちの言論の自由を脅かす巨大な権力者に変身した」と書いている。これを僭越ながら換言させてもらうと、「かつてスターリンの独裁性を嫌うが故に共産党のソ連追従路線を批判した青年自らが、『マキャベリズムの多大なる実践者・成功者』に変身した」ということになるだろうか。とにかく、著者の粘り強い取材力と「勇気」に敬意を評したい。

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43 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ナベツネ誕生 2004/7/12
形式:文庫
(ある一系列を除いて)マスコミでしばしば
「ナベツネ」と揶揄され、批判される渡辺恒雄の一代記である。

 彼の強烈な個性と過激な闘争心はどこから生まれたのか。
その答えを求めてこの本を手にとった。

 苦渋の少年期から共産党員時代、読売新聞への入社から
社内の派閥争いにおける権力闘争をどう勝ち抜いていったかが

綿密に描かれている。

 私はかねてから彼の無計算に思える激しい言葉の数々と
それとは裏腹に綿密に構築された理詰めの戦略思考のアンバランスさ
に疑問を持っていたが、この本を読んでその秘密の一端が
わかる気がした。

 つまり、彼は新聞人というより最強の政治家なのである。

 彼にとって他人は「打ち砕くべき敵対者」か「自分に完全服従の

追従者」かのどちらかにはっきりと分けられるのだ。

 著者が引用するマキャベリの君主論の言葉がこれほど
ぴったりはまる男は今の日本には他にいないだろう。

 それにしても読売新聞の歴史はこのような強烈な個性を
もった人々によって彩られている。正力松太郎、務台光雄、そして渡辺恒雄。

 以下の二冊をあわせれば「ゴッドファーザー」のような読売ファミリーの闘争の歴史、一大トリロジーになる。
あわせておすすめしたい。

・「巨怪伝―正力松太郎と影武者たちの一世紀」佐野真一 文春文庫
・「新聞の鬼たち 小説務台光雄」 大下英治 光文社文庫

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怒るどころか笑っちゃうぐらい呆れる
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投稿日: 2005/12/24 投稿者: 青春の人
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