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まず、この本、佐野眞一「巨怪伝」と併せて読むのがおすすめ。読売新聞、読売グループの歴史が分かります。あと杉山隆男「メディアの興亡」と併読すれば、『日本のジャーナリズム』というカッコつけたがる人たちの歴史が取り敢えず、頭に入ります。
メディアとか、ジャーナリズムとか、そういうお題目でくくられる商売が、いかに他の営利企業と大差ないか、どれほど愚かということは、この本のエピローグを一読すべし。(売り上げ)目標を達成するために、形だけの実績を積み上げる『押し紙』の現状についてのリポートには、ただ、ただ、呆れるのみ。でも、これって、今の日本の社会の、結構あちこちにある問題なんだけど(泣)その意味で、このエピローグと(文庫版に収録された)玉木正之との対談は、この日本という国の現状が巧まずして浮き彫りになっています。その意味では団塊の世代を中心とした「世代論」としても考えさせられることが多々あります。
五章で取り上げている日韓賠償ビジネスの実態については、「沈黙のファイル」との併読を。よく考えたら、魚住さんって「沈黙のファイル」の共同執筆者ですよね。そうか、だから「児玉邸の羊羹の話」が一緒なんだ(笑)と思ったりして。そうそう、山崎豊子「不毛地帯」は、この賠償ビジネス(の主人公)への別の見方を提示しています。