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渡邉恒雄 メディアと権力
 
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渡邉恒雄 メディアと権力 [単行本]

魚住 昭
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

商品説明

戦後の読売新聞の成長ぶりは、日本の企業史上、特筆されるべきではないだろうか。戦前の新聞業界といえば朝日、毎日両紙の「朝・毎」の勢力が圧倒的。そのとき、両者に割って入る新聞が出てくることを予想できた人はまずいないだろう。それが、「朝・毎・読」となり、毎日の倒産劇を経て「朝・読」となり、ついには部数1000万という世界に類を見ない巨大新聞社になっていく。これが新聞社でなければ、ソニーやホンダ並みの評価を受けてもおかしくないサクセスストーリーだ。本書はそんな読売新聞の成長を支え、いまや「マスコミ界のドン」と呼ばれる影響力もつに至った渡邉恒雄にスポットを当てるとともに、マスメディアのあり方自体について問題提起した意欲作である。
圧倒的な成功の陰に隠れてはいるが、読売新聞の不幸は、必ずしも商品である紙面そのものが他を圧倒したといえないところにある。本書の中で、読売記者OBが「僕らの不幸は最も優秀な経営者をボスとして頭にいただいていることだといつも思っていた。正力(松太郎)さんは天才的な事業家だけど、新聞をチラシ広告と同じぐらいにしか考えていなかった。務台(光雄)さんも『販売の神様』であってジャーナリストではない。渡邊(恒雄)さんもジャーナリストというより政界の人…」と、読売の歴代トップを評している。つまり、経営手腕は認めるが、それと健全なジャーナリズムの確立とは違うということを言っているのだ。
実質上の3代目、渡邊恒雄は、政治部記者からトップに上り詰めた。本書によると、記者時代は、自民党の大物との交流を深め、保守の権化、反共の代名詞のような存在だった。しかし、学生時代には共産党活動に熱中し、挫折した経歴をもつ。社内の権力闘争にも同じようなことがある。自分が受け入れられないものには徹底的に反撃し、自分にすり寄るものは徹底的にかわいがる。このプロセスには、まるでジャーナリストとしての思考が見られない。記者出身であっても、あくまで政治屋としか評価されていない。
読売が日本一の部数を誇りながら、必ずしも日本を代表する新聞と評価されない理由はこの辺にあるのかもしれないと感じる。(高橋泰平)

内容紹介

「独裁者」の決定版評伝!
総理を動かし世論を操る「一千万部」の独裁者

力ある者は籠絡し、敵は必ず叩きつぶす。東大の共産党時代から読売新聞社長にのぼりつめるまで、稀代のマキャベリストはいかに権力を奪取したか。児玉誉士夫、中曽根康弘との蜜月、社命を帯びた政官界工作、日韓条約交渉での暗躍──徹底取材で明かす裏面史の全貌!!


登録情報

  • 単行本: 404ページ
  • 出版社: 講談社 (2000/06)
  • ISBN-10: 4062098199
  • ISBN-13: 978-4062098199
  • 発売日: 2000/06
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 13.8 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By カスタマー
形式:単行本
渡辺恒雄氏、今では巨人軍オーナーとして名を馳せているが、その彼の半生を描いた本。俗に「ナベツネ」と軽々と呼ばれるが、感情的側面を持ち合わせる一方で、理論的勉強も欠かさない。政治記者として政治学を勉強したかと思えば、モスクワオリンピックボイコットの際にはオリンピック憲章を勉強し、巨人軍オーナーになれば野球憲章を勉強する。 独特のキャラクター故に悪役になるが、非常に勉強し、相手には感情を表に出しつつ、理論で攻めてくる。大好きな本はマキャベリ著「君主論」。一般に言われるマキャベリズムを徹底する半生は非常に面白い。  2000年ジャイアンツ優勝を徹底した企業努力と見るか、プロスポーツの堕落と見るか。それを判断するには渡辺氏の人生を評価するか、しないかと重なるはずです。  感情論で氏を判断するよりもぜひ読んでください。
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5つ星のうち 4.0 ジャーナリズム(苦笑)の裏側… 2003/10/1
形式:単行本
いろいろな意味で考えさせられることの多い本です。それだけ、渡邉恒雄という人の生きてきた過去に問題が多いんですけど(笑)

まず、この本、佐野眞一「巨怪伝」と併せて読むのがおすすめ。読売新聞、読売グループの歴史が分かります。あと杉山隆男「メディアの興亡」と併読すれば、『日本のジャーナリズム』というカッコつけたがる人たちの歴史が取り敢えず、頭に入ります。

メディアとか、ジャーナリズムとか、そういうお題目でくくられる商売が、いかに他の営利企業と大差ないか、どれほど愚かということは、この本のエピローグを一読すべし。(売り上げ)目標を達成するために、形だけの実績を積み上げる『押し紙』の現状についてのリポートには、ただ、ただ、呆れるのみ。でも、これって、今の日本の社会の、結構あちこちにある問題なんだけど(泣)その意味で、このエピローグと(文庫版に収録された)玉木正之との対談は、この日本という国の現状が巧まずして浮き彫りになっています。その意味では団塊の世代を中心とした「世代論」としても考えさせられることが多々あります。

五章で取り上げている日韓賠償ビジネスの実態については、「沈黙のファイル」との併読を。よく考えたら、魚住さんって「沈黙のファイル」の共同執筆者ですよね。そうか、だから「児玉邸の羊羹の話」が一緒なんだ(笑)と思ったりして。そうそう、山崎豊子「不毛地帯」は、この賠償ビジネス(の主人公)への別の見方を提示しています。

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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 思ったより大人しい?ナベツネ 2005/11/20
形式:単行本
期待していた(?)ダークサイドナベツネはここにはかかれていない。単に読売グループ、メディアを牛耳りたい野望のおじさん。まぁ政治家とのつながりも赤裸々に書かれていますが、そうだろうなぁーという感想しかでません。

確かにアクの強いワンマン経営者ではありますが、不気味なコワさっていうのは、この本を読んだ限りではないですね。権力欲を体現した一人の人間ドキュメンタリってかんじです。

イチバン面白かったのは後半の読売・大阪支部の黒田清エピソードのくだり。

最近の球界再編の動きを含めてこの続編をぜひとも書いていただきたいです。

ナベツネ本人がこの本をどう思っているかも知りたいですね。
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