何かと物議を醸すことの多いナベツネさんの回顧録です。
若くして鳩山一郎、大野伴睦らの信頼を得ていく過程、中曽根氏との友情、社内での抗争、それぞれの政治家
の評価などざっくばらんに語っています。
保守合同からの自民党政治家たちの系譜やそこで起きてきた抗争などを“歴史”としてある程度知っている人
にとってはおもしろく読めると思います。
新聞記者とは単なる文章書きではなく、政治家同士を結びつけたり、政治家の世話をしたり、時には組閣人事
の希望を総裁に伝える役割を果たすなどかなり濃密な人間関係を構築するものだと感じさせてくれます。(現代
の記者はそうではないだろうけど)
回顧録を読むと、この人が読売の政治部長、社長、会長と駆け上がっていくことは納得できる気がする。
しかし、専門外の野球やサッカーに口出ししすぎたのがこの人にとってあまりにも大きなマイナスだったのだ
ろうと感じた。