日本の独裁者と言えば…と問いかけられて恐らく多くの方がその名前を挙げると思われる“やんごとなきあのお方”を、先入観を排しなるべく中立的に描写し、かつそれによって高度経済成長期以降の日本社会の在りよう全般までも示唆し得るような含蓄有る本に仕上がっています。“あのお方”といえば魚住昭先生の名著が外せませんが、あの本は…まぁ…読んで色々シンドイ気持ちになって来るんで…まぁ…先ずはサクサク読めるこちらのムック本をお読みになっては如何でしょうか?
日本にテレビジョンが普及して50年余…カネ…権力…その他ありとあらゆるキモチイイこと…情報を独占統制“報道しない自由”をもって全てを自分達だけにとって都合良く欲しい儘にし続けた特権階級≒マスゴミ&広告代理店の栄華は、インターネットというたった一つの対抗インフラの普及により今や消え行く運命が決定的となりました。日本の上記時代は多分後世において、ごく一部の情報メディアが全てを独占した特殊な時代(←まぁ人類史上“特殊じゃ無い時代”なんて存在しないでしょうけど…)と認識され、そしてその象徴としてきっと“あのお方”の顔写真が掲載されるのでしょう。
だが…それが真相ということで本当に…ファイナルアンサー(死語)ですか?
正直申しまして私は、“あのお方”の私生活バクロとか揚げ足取りを期待して本書や魚住昭先生の名著を購入したゲス野郎です。しかし読むほどに、“あのお方”を戦後日本凋落の象徴と断定していた私自身こそ、マスゴミの造り上げた虚像に踊らされる愚民そのものであることを思い知らされました。
端的に言って、“あのお方”は成る程傑出した人物です。Y売Gのドンですが、創業者一族ではなく、東大出のヒラリーマンから男一匹成り上がっています。頭が抜群にキレる…しかし常に地道な努力と研鑽を途切らさない…ナァナァ妥協を許さない…ヘコんでいる同業者や後輩にワザと乱暴に恩着せがましく(相手に気を遣わせない一流の親分肌です)面倒を見る…それは稀代の嫌われ者どころかヒーロー然とした“漢”以外の何物でもありません。まぁ確かに…斯様なカリスマは他にも存在しているのに“あのお方”だけが権勢を揮う様は納得いかない…と思われる向きはあるでしょうが、高度経済成長期以降の日本社会というステージに見事にハマるポジションに居たということなのでしょう。また、遠い昔のバブルの象徴とも言えるN曽根先生が引退…高校時代からの親友である日本テレビ氏家元社長が亡くなられ…“あのお方”自身も遥かに小物な自分の部下(誰のことか解りますよね?)の売名行為にまんまと嵌まるチョンボを犯して、今や“あのお方”の権勢は全く大したことは無くなっているのが実情のようです。
長年エエ思いし続けもうすぐ零落する現特権階級筋は、もしかしたら“あのお方”にネガティブな要素の全てを押し付けて、いけしゃあしゃあと今後も善人面…庶民の皆様のための広告&メディアでございます…インターネットと違って伝統ももモラルもございます…で生き残る心積もりをしやがっておられるのかもしれません。
戦後日本の異常な情報統制社会を…日本人各人がそれぞれの魂の内で総括する時…やはりの自ら能動的に労力を費やして得た知識こそが納得へ到達する重要な礎になる…と私は思います。
この本は重要な礎です。どうぞ能動的に御購入下さい。