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渋沢家三代 (文春新書)
 
 

渋沢家三代 (文春新書) [新書]

佐野 眞一
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

わが国に資本主義を産み落とし根づかせた栄一、それを継承し育んだ嫡孫・敬三。その狭間にあって廃嫡の憂き目にあった篤二。勤勉と遊蕩の血が織りなす渋沢家の人間模様をたどることは、拝金思想に冒されるはるか以前の「忘れられた日本人」の生き生きとした息吹を伝えることにも重なる。この一族は、なにゆえに「財なき財閥」と呼ばれたのか。なぜ実業家を輩出しなかったのか。いま新たな資料を得て、大宅賞受賞作家が渋沢家三代の謎を解き明かす。

登録情報

  • 新書: 294ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1998/11)
  • ISBN-10: 416660015X
  • ISBN-13: 978-4166600151
  • 発売日: 1998/11
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 『旅する巨人と』との併読を!!, 2006/1/29
By 
TaroTaro - レビューをすべて見る
(トップ100レビュアー)    (VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 渋沢家三代 (文春新書) (新書)
 著者の「旅する巨人−宮本常一と渋沢敬三」における一方の主人公である渋沢一族120年の歴史。

 プロローグにもあるとおり、「旅する巨人」では紙幅の関係で著者が述べきれなかった、渋沢家三代(初代栄一、二代目篤二、三代目敬三)の歴史が描かれているが、歴史ばかりではなく、「評伝」の作品として必要不可欠な要素である、著者が数々の資料・証言に基づいてその人物の「人間」を描き出すことについても成功している。

 著者が尊敬をこめて書きたくてたまらなかった人達であっただけに、渋沢家三代の人物は、二代目篤二も含めて三者三様に魅力的な人物であり、著者の筆にも愛情が感じられる。

 「旅する巨人」に関連した著者の作品は何点か出版されているが、本作品と「旅する巨人」を併読することで、宮本常一と渋沢敬三の「人間」をより理解できる。そういった点では、この両作品は二つで一つの作品と言える。

 よって、本作品を手に取った人は「旅する巨人」も合わせて手に取ることを強くすすめる。

 私は「旅する巨人」を先に読んだが、読む順番はどちらでも良いと思う。

 
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 渋沢栄一記念館もオススメですよ。, 2007/12/5
By 
広島か?東京か? "ブックレビュー" (品川区西五反田) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 渋沢家三代 (文春新書) (新書)
幕末、明治、昭和を生き抜いた渋沢栄一。

尊王攘夷から、一橋慶喜(徳川慶喜)に仕官、パリに渡り、

明治政府の超エリートコース。

その後、自分の思いを貫くため転進、実業家、起業家の道へ進む。

日本初の第一国立銀行の頭取を背景に、次々と日本の礎となる企業を

起こしていく。その数はなんと500社とも。

その頃から息子や孫など後継者の様々な問題も起き、戦後の財閥解体へ。

歴史上の人物には沢山の偉人がいる。

しかし、我々が現在の生活している資本主義社会を背景にし、

すべて実話としてこれほど驚かされる人物はいないのではないか。

三菱財閥の創業者、岩崎弥太郎との戦いや

三井物産とのせめぎあいなど、正に日本の企業の中心にいた。

その反面、財なき財閥と呼ばれるほど、自らの私腹を肥やすことなく、

日本のために尽くしたのは、子孫にとっては不幸な面もあっただろうが、

誰もが慕い、引退後も会長や顧問や相談役になったんだろう。

偉大な実業家を父にもった息子がスキャンダルにより廃嫡になるなど、

渋沢家という家系も人間の弱さが浮き出ていて、微妙な共感を得る

経営者も沢山いるのではないかと思う。

お金に関する不正や横領が多い、現在の日本人には学べることが多い。

また、文庫本の1冊で渋沢家のその後も学べるので、

入門篇としてもいいような気がした。

飛鳥山にある、渋沢栄一記念館もオススメです。
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5つ星のうち 5.0 今の世に, 2011/8/5
レビュー対象商品: 渋沢家三代 (文春新書) (新書)
渋沢栄一、篤二、敬三の評伝、明治、近代日本と共に勃興して優雅に没落(この言葉は正しくないかもしれない)した渋沢家の物語

栄一の実家 すごい地名だが血洗島で一族が営んだ藍玉商売など江戸時代にここまで商業が発達していたことに改めて驚く。

渋沢一族は今は昔のようではないだろう、今も子孫は生きているが・・渋沢栄一のような人間はその時、時代の追い風を受けて登場し活躍するものなのだろう。

疑問に思うのは、今は相続税で代替わりするごとに資産がどんどん減るが、当時はどうだったのか、今、三井も住友も岩崎家も聞かない。

今はサラリーマン社長ばかりになった、努力と根性でその地位をもぎ取った立派な人だろうが、その会社も社会も別に活力にあふれてはいないように思う。

最後のエリートが死んだという大宅の言葉が最後にあったが、敬三のように徳川慶喜のように生まれながらのエリートが戦後居なくなった。

いたのは、中流ばかり、余裕がなく計算高い、そういう庶民ばかり、エリートもたたき上げも冒険家もいない、コップの中で競争ばかりの戦後社会。

名門というのは嫌な奴もいるだろうが、渋沢家のような名門なら今の世にいた方が良いと感じた。
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