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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
年を経て読むと、味わいあり,
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レビュー対象商品: 渋江抽斎 (岩波文庫) (文庫)
20代に読んだときは、全然面白くなかった。でも、50歳近くの今、とても面白く読めた。 若い時に読まないと面白くない本もあるけれど、年を経て読むと良さが分かる本もある。 後者の典型の本です
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
渋江抽斎の子孫の一人になったつもりで読むと面白さがわかる,
By Yutaka Nagae (Chiba, Japan) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 渋江抽斎 (岩波文庫) (文庫)
江戸時代に弘前の医官で考証学者でもあった渋江抽斎という人物の人生と、その子孫、親戚について克明に調べ上げたものである。「武鑑」収集の途上で抽斎の名に遭遇したことをきっかけとはいえ、何の血の繋がりもない人物と、その家系を事細かに調べ上げるとは、驚きというほかない。 渋江抽斎の生きていた時代は、鴎外より約100年前である。渋江抽斎自身が記した書物があることから、いろいろなエピソードがまだ残っており、また抽斎にゆかりのある人物を探すことはそれほど難しいことではなかったに違いない。 自分の直系の先祖について除籍謄本を取り寄せて遡れる先祖は、現在1800年初頭くらいが限界で、いわゆる冠婚葬祭の記録しかわからない。除籍謄本にある故人のエピソードは、その家族や友人の死によって、限りなく薄まってしまう。たった半世紀前のことですら、わからないのである。 鴎外が本著に入れ込んだ本当の目的は何だったのか、私はよくわからない。読み方によっては退屈な書物だ。しかし、時間軸に沿った人の繋がりを調べていくことに楽しさを発見することは、現代に生きる我々にも共感できることかもしれない。
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
鴎外の苦悩,
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レビュー対象商品: 渋江抽斎 (岩波文庫) (文庫)
西洋文明を急激に移入する当時の日本と日本人について、漱石、鴎外、荷風は似通った考えを持ち、それを作品にしたときにそれぞれちがう道筋をとったところは実におもしろいです。鴎外は哲学、文芸、歴史に渡って優れていた渋江抽斎を、自分のあるべき理想の姿としてとらえていたようです。
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