ロッキング・オンの最長寿にして、人気の対談コーナーを纏めた本。前書きで渋谷氏が対談集といいながら、実は渋谷氏と松村氏それぞれが単独で書いていたことを明らかにしている。つまり、実際の対談ではなく、架空の設定で書いていた。
創刊当時は、インディーズでマイナーな洋楽誌だったため、架空インタビューななんかを掲載していたので、そののりでこのコーナーも初めて継続していったのだろう。
雑誌の中の2ページとして位置付けるとおちゃらけた乗りに思えるが、まとめて読んでみると時事ネタを取り込みながらも、本質的でシリアスな批評性が浮き出てくる。
2002年位から掲載されている分をまとめているようだが、良い意味でスタイルが確立しているせいか、決して古くささを感じさせない。
僕自身、ロッキング・オンをここ7年程は読んでおらず渋松対談のことも忘れていたが、たまたま本書を購読してみて、両筆者のロックに対する愛情が改めて認識させられた。
追記:後記の松村氏の記述によると、最初は喫茶店で筆談をしたり、FAXの遣り取りしたりで、実際の対談だったらしいが、いつのまにか、それぞれが架空で書くようになったそうです。