前半部分では,日本人がバイ菌やアレルギー疾患に弱くなった理由を,外国や国内の事例を通してていねいに説明している。後半部分では,ミネラル・ウォーターを殺菌することに対しての日欧の違い,塩素が濃いプールの腰洗い槽の危険性など,従来の認識を覆すような事実が書かれている。
各項では本文の後に「補講」を付け,少し違った角度からの説明も加えている点が興味を引く。例えば「回虫」の話しをした後,「補講」として日本人が回虫とつき合った歴史を,江戸時代までさかのぼってひも解いている。抗菌をはじめ何かと清潔志向をあがめる現代日本人にとって,警告を促す一冊となっている。 (ブックレビュー社)
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18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
過激な清潔は体によくない,
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レビュー対象商品: 清潔はビョーキだ (単行本)
過度に清潔な生活を求めすぎると、逆に免疫力を損なう可能性があるという聞き捨てならない警告の本です。「子供のうちにかかっておくほうがよいと思われる感染症」という表があり、 1 はしか 2 みずぼうそう 3 おたふくかぜ 4 風疹 5 EBウイルス感染症 6 A型肝炎 の6つがあがっています。どの病気も、子供時代にかかるとたいしたことはないのに、大人になってから初めてかかると症状は一変して重く、重大な後遺症が残ったりする。だから、子供のうちにかかっておいたほうがよいのだというのが藤田氏の主張です。 EBウイルス感染症は、伝染性単核症、キッス病とも呼ばれていて、かつては成人日本人のほぼ100%が感染していた。清潔になりすぎた現代の日本には、このウイルスがほとんどいなくなってしまった。幼児期にかかるとほとんど症状がでないで終わってしまうのに、免疫のない若い男女が海外でかかってくると、高熱、リンパ節や肝臓の腫れなどの症状が出る、でもこれは普通は1ヶ月で治癒。中年になって初感染するともっと重い。慢性疲労症候群と似た症状が半年以上も続き、しかも8割以上の患者に精神神経症状がでるとのこと。
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
考えさせられます!,
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レビュー対象商品: 清潔はビョーキだ (朝日文庫) (文庫)
藤田先生の本は寄生虫の事を知らなくても読み物として面白いのでお勧めです。この本はひとつの問題を提示してさらに補講として結論と体験談がかかれてます!寄生虫というと敬遠してしまうけど内容は身近なものばかりです!
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
アトピーや花粉症を治したければ、おなかの中にカイチュウを飼えばよい?,
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レビュー対象商品: 清潔はビョーキだ (朝日文庫) (文庫)
『空飛ぶ寄生虫』『笑うカイチュウ』以来、藤田氏の書くもののファンで、ときどき目に付いたら手に取っている。 本書は朝日新聞に1997年10月から1998年6月に渡って連載した記事に 大幅な追加解説を加えたもので、 テーマは書名のとおり「ゆき過ぎた日本人の清潔志向への警鐘」である。 主要な論点は3つ。 ・寄生虫を駆逐して免疫のバランスが崩れたため、花粉症などアレルギー疾患が発生した ・無菌志向で菌に対する抵抗力を失ったため、いったん感染すると重症化するようになった ・抗菌剤の多用や消毒のしすぎで常在菌のバランスが崩れ、肌が荒れたり炎症を起こしている とくに1点目は、物議を醸した。 アトピーや花粉症を治したければ、おなかの中にカイチュウを飼えばよい、 という結論に容易に達するからである。 花粉症はともかく、重症のアトピー患者はつらい。藁をもすがる思いであろう。 しかし寄生虫は腹痛を起こしたりして、決して無害ではない。 各方面からの批判に藤田氏はいったんは 「あえて人体にいれるというのは非現実的」 と取り下げるが、 それでも、アトピー患者の切実な願いを目前にして、 害の少ない寄生虫の選定や、寄生虫と同じ効果のある物質の研究を進めているそうだ。 最近の研究成果はどうだろうか。 アトピーの特効薬が出たという話はまだ聞かないが、 研究成果が待たれるところである。
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