著者がどんな風に生き抜いてきたのかを知りたくて読書。
2008年12月6日(土)に「川島芳子」のドラマが放映された。著者はその末妹であ
り現在も北京郊外でご健在。年末にお会いする機会がいただけたので色々伺って
みたいと考えている。
戦前はある意味で日本に多く影響されて人生が動き。戦後は共産党政府の国策の
ため非情で前半生からは想像もつかないような残酷な運命を著者へ与えた。
本書は著者自身の手による回顧録であり自伝小説である。そのために本から飛び
出してきそうなリアルな描写が随所にある。
どんな状況でも肯定的に考えて、その場でできるベストを考え行動し力強く生き
抜いてきた印象である。
本書からは悲観的な内容はあまり感じられない。しかし、筆舌を尽くしがたい苦
労と自尊心を傷つけられたのだと想像できる。
著者の本書にあるような肯定的な性格が91歳でご健在であることへもつながって
いるのだと思う。
八大親王の筆頭格である粛親王の末娘で唯一の生き残りである。
強制労働終了後、北京での再出発。古い友人との縁故が復縁する場面は感動的で
著者の戦後の苦労の歴史を考えるとわけもなく涙が出てくる。
戦後直後から面倒を見られていた姪御さんたちは現在どうされているのか、また
その父親であるお兄さんはその後どうされたのかなども気になるところである。
読書時間:約5時間30分
久しぶりに精読しました。そのため肩こりがすごいです(笑)
ちなみに放映されたドラマの公式サイト男装の麗人テレ朝なのであんまり期待は
していないです・・・・・・^^;
上記レビューは12月8日に書いたのものです。2008年12月27日に天津郊外に住んで
いる愛新覚羅顕キさんへお会いしてきました。
本書から感じられるとおりサバサバした、明るく快活な性格の方でした。驚いた
のは普通の日本の91歳のお婆さんの日本語でした。獄中生活などのエピソードや
留学時代に住んでいた東京世田谷のこと、本書後のお話なども聞かせてもらいま
した。
本書は15年の獄中生活、その後7年間の天津郊外での強制労働。そこから解放され
て名誉回復し、社会復帰したところで終わっています。
伺うとそれから日本語学校を創設し、東京や静岡や全国へ行かれていたそうで
す。本書のあとの30年の話だけでもう一冊書けそうなボリュームがありそうでし
た。
戦後政策で多くの日本人が失った戦前の日本的な部分を持ち続けている方なのか
もしれません。現代の私たちはむしろそんな人生の先輩たちから学ばせてもらう
必要があるのだと強く感じました。
多くの日本人が失って、顕キさんや台湾の李登輝さんが持っている日本的なもの
を・・・・・・。