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清兵衛と瓢箪・網走まで (新潮文庫)
 
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清兵衛と瓢箪・網走まで (新潮文庫) [文庫]

志賀 直哉
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 303ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1968/09)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101030049
  • ISBN-13: 978-4101030043
  • 発売日: 1968/09
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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珠玉の短編集 2003/5/29
 事実上の処女作である「網走まで」を筆頭に、この本には、日本近代文学史の上に大きな足跡を残した志賀直哉の初期代表作が納められている。表題作にある「清兵衛と瓢箪」では、主人公である清兵衛の、無知ともいえるひたむきさと、陽性な諦めを簡潔な文体で描き、読後に心が動かされる。志賀直哉の文体の持つある種の透明感と、描写対象を浮き彫りにする表現は、既に彼の最も初期の段階から完成されていて、後の作品に引けを取ること無く青年期の彼の倫理的なものの見方をあらわしているといえる。「小説の神様」と呼ばれた彼の文学に、素直に入り込んでゆける一冊。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
新潮文庫版 2008/11/20
By トップ500レビュアー
◆「清兵衛と瓢箪」

  作者自身の父子対立が投影された作品といわれていますが、
  そのような文学史的知識がなくても、一篇の小説として、
  非常に完成度が高いので、充分たのしむことができます。

  清兵衛の趣味に対する周囲の無理解や理不尽な抑圧が露骨に描き出される一方、
  清兵衛自身は、それに対して必要以上に萎縮したり鬱屈することなく、後には絵という
  新たな趣味に目覚め、マイペースを貫いています。

  その姿が実にすがすがしいです。

  もちろん、清兵衛の目利きが確かなものであったと
  証明されるくだりも、若干ベタですがやっぱり痛快。

  ただ、そんな清兵衛をなおも苦々しく思っている彼の父が示す
  「最後の一行」の行為は、今後の波乱を予感させ、不穏な余韻を
  残しており、本作にふさわしい絶妙の下げだといえましょう。

◆「児を盗む話」

  「貴様は一体そんな事をしていて将来どうするつもりだ」という父の罵声から始まる
  本作は、ある意味「清兵衛と瓢箪」の後日談、あるいは裏ヴァージョンとして読める作品。

  タイトルが示す通り、作中の“私”が見ず知らずの少女を家に連れ帰ってしまうという話で、
  良識派からすれば眉をひそめるような内容でしょうが、“私”を苛む不安や焦燥は、切実で、
  ひどく現代的に感じました。
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Amazonが確認した購入
某作家(お名前を忘れましたが、女性の方)が『網走まで』を紹介されていたので、興味を持ち、購入致しました。 僅か<10ページ>でこれほどまでに豊かに<物語>を描けるものなのですね。 一切の贅肉を排した、究極の短編小説と言っても過言ではないでしょう! 
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